4.0
壮大です
展示室に入ったとたん、圧倒されます。
屏風の展示ということもあり、点数は少ないのですが、一つ一つが大きいのと、描かれているものの繊細さと迫力とに圧倒されます。
燕子花図の構図の秘密も面白いですし、久しぶりにお帰りなさい(先日サントリーでも拝見していました)、の夏秋渓流図。
色も鮮やか、美しい中に不思議な怪しさもあり。
オススメです。
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尾形光琳(1658~1716)による国宝「燕子花図屏風」と、鈴木其一(1796〜1858)による「夏秋渓流図屏風」、根津美術館が誇る琳派の二大傑作を同時にご覧いただく展覧会です。
光琳は京都の高級呉服商の家に育ち、本阿弥光悦や俵屋宗達など江戸初期の町衆文化の中に生まれた琳派を大成した画家です。一方、やはり衣裳と関わりの深い紫染職人を父にもつと伝えられる其一は、江戸の地にあって光琳の画風を再興した江戸琳派の祖・酒井抱一の高弟にあたります。
二つの作品の表現は、大きく異なります。無背景に燕子花のみが大胆に描きだされた「燕子花図屏風」は、まるで衣裳デザインのようでありながら、溌剌とした生気を放っています。対して「夏秋渓流図屏風」は、渓流の流れる檜の林に山百合や桜紅葉が彩りを添える一見何気ない情景に、どこか非現実的な感覚を湛えています。しかし二つの作品には、モチーフが形づくる律動感や金地に青や緑が映える色彩などの点で、相通じるものも見出されます。
このたびの展覧会では、宗達以来の琳派の金屏風の数々とともに、「燕子花図屏風」と「夏秋渓流図屏風」を並べてご覧いただきます。二つの作品は、果たしてどんな風に見えるでしょうか。あわせて、其一が活躍した江戸後期、19世紀前半から、近代に入って20世紀初頭までの、江戸=東京で制作された作品を展示します。
会期 |
2017年4月12日(水)~2017年5月14日(日)
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---|---|
会場 |
根津美術館
![]() |
住所 | 東京都港区南青山6-5-1 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 ※ただし5月1日は開館 |
観覧料 | 一般 1,300円(1100円) 学生 1,000円(800円) 【前売券】 一般 1,100円 学生 800円
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TEL | 03-3400-2536 |
URL | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
4.0
展示室に入ったとたん、圧倒されます。
屏風の展示ということもあり、点数は少ないのですが、一つ一つが大きいのと、描かれているものの繊細さと迫力とに圧倒されます。
燕子花図の構図の秘密も面白いですし、久しぶりにお帰りなさい(先日サントリーでも拝見していました)、の夏秋渓流図。
色も鮮やか、美しい中に不思議な怪しさもあり。
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