5.0
当代一のヒットメーカー葛飾北斎
一般には『冨嶽三十六景』として知られるが、実際には当初の36図に加え、好評を受けて10図が追加され、全46図となっている。今回の展示ではさらに人気図柄の異版2点も加えられていた。 また、版画を裏面から観察できる展示や、署名形式の違いによって作品を6つのグループに分類する試みなど、従来とは異なる視点から北斎作品を理解できる工夫が随所に見られた。… Read More
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葛飾北斎(1760–1849年)は、その斬新な構図と、自然や人物を生き生きと捉える卓越した表現力によって、日本国内にとどまらず、西洋美術にも大きなインパクトを与えました。国立西洋美術館で開催した「北斎とジャポニスム」展(2017–18年)でも紹介したように、彼の影響はモネやドガら印象派の画家たちをはじめ、欧米各地に広がり、さらにはバルト海沿岸に位置するリトアニアの代表的画家、M. K. チュルリョーニスの作品にも見られます。
本展は、2024年に井内コレクションより国立西洋美術館に寄託された、北斎の『冨嶽三十六景』(1830–33年頃)を初披露する展覧会です。北斎の代表作である本シリーズ全46図を一挙に公開します。さらに、特に高い人気を誇る「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」については、それぞれ異なる摺りをもう1点ずつ併せて紹介します。「神奈川沖浪裏」は、現存する中でも類を見ないほど摺り・保存状態に優れた一枚が加わります。また、“赤富士”として知られる「凱風快晴」は、極めて希少な藍摺版、通称“青富士”も特別に展示します。これら全48点を、モネをはじめとする西洋美術コレクションを誇る国立西洋美術館で観覧できるまたとない機会となります。
| 会期 | 2026年3月28日(土)~2026年6月14日(日) |
|---|---|
| 会場 |
国立西洋美術館
|
| 展示室 | 企画展示室 B3F |
| 住所 | 東京都台東区上野公園7番7号 |
| 時間 |
|
| 休館日 |
月曜日、5月7日(木) ※ただし、3月30日(月)、5月4日(月・祝)は開館 |
| 観覧料 | 一般 2,200円 大学生 1,300円 高校生 1,000円
|
| TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
| URL | https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2026hokusai.html |
5.0
一般には『冨嶽三十六景』として知られるが、実際には当初の36図に加え、好評を受けて10図が追加され、全46図となっている。今回の展示ではさらに人気図柄の異版2点も加えられていた。 また、版画を裏面から観察できる展示や、署名形式の違いによって作品を6つのグループに分類する試みなど、従来とは異なる視点から北斎作品を理解できる工夫が随所に見られた。… Read More
4.0
会場が狭くてのんびり鑑賞はできませんでしたが、これだけのコレクションが一度に見られるのは最高でした。 特に、裏すりの3展は必見です。 版画好きの方で、未見の方は是非とも足をお運びください。… Read More
4.0
富嶽三十六景(と言いつつ全46図)を一度に見れるとは、なかなかの圧巻。刷りの状態のいいものが揃っているし、神奈川沖浪裏 の刷りが違う三枚の比較とか、青富士、版画の裏側も観ることができたという点もよかった。ただ会期終りに近いせいか、近頃の浮世絵人気のせいか人が多く、撮影可のため列が動かなかったり、絵のギリギリまで指を伸ばしたり、展示台にもたれたり、マナーの面でハラハラしたのでもうちょっと見せ方に工夫が必要だったのではないかと思う。… Read More
4.0
正直、北斎が大好きかと言われるとそうでもないんですが、ゴッホ展を予約してあったのでせっかく上野に行くなら見ておこうと思って行ってきました。 良かったです。何ならゴッホよりずっと良かったです。それなりに混んではいましたが、一つ一つじっくり見ることもできて楽しめました。 今回特別に裏から見ることができる作品も3点展示してあり、大変興味深かったです。 私は地理に疎いので、「この絵の富士はここからこの方向で見たもの」みたいに地図が添えてあったらもっと楽しいなあと妄想しました。 最後の作品は遠くから富士を望むそれまでの作品と違って、富士山中での絵なんですね。なんかちょっとじーんとしました。おススメです。… Read More
3.0
お馴染みの「神奈川沖浪裏」をはじめガッツリ全点展示。状態も良いものばかり。眼福。 藍刷りの色変わり版が面白かった。特に通称“赤富士”「「凱風快晴」が、色変わりで“青富士”となっているのはグッド! 解説があったけど署名の違いとか細かい専門的で、私にはあまり鑑賞に興味はプラスされなかった。 会場は「チュルリョーニス展」と抱き合わせで、地下3階の企画展示室を使っていた。チュルリョーニスにも影響を与えたみたいな文章がHPに載っていたけど、後付けな気がする。両方のファンならいざしらず、わざわざ混雑を招くようなことになっている気がした。寄託されたのなら、常設展の版画素描室でも良かったのでは? 4月24日(金)5時入館混雑なし。撮影可。… Read More
4.0
実はそんなに期待していませんでした。というか、富嶽三十六景の全46点の展示は何度か見たことがありますし、画集も持っています。チュルリョーニス展を見に行ったら北斎の展示もあり、時間も体力にも余裕があったので、のぞいてみた……という感じです。 しかし、のぞいてみたら驚きました。少なくとも3つの点で「見て良かった」という気になりました。 まず、どれも状態がよく美しいこと。これだけで得した気分です。 そして、「凱風快晴」の別バージョンである「青富士」が展示されていること。凱風快晴は「赤富士」と呼ばれたりしますが、その赤を抜き、白地とし、富士山の輪郭線を太く青で描いている。 そして、3点だけ会場の中央に置いて、表と裏を見せる展示になっていることです。 版画の裏側を見せることにどういった意味があるのか、という気もしますが、解説にいわく「裏打ちのない『うぶ』な裏面に垣間見る馬楝(ばれん)の残痕は、まさに摺り師の執念と北斎との格闘の風景としてうかがい知れよう」とのこと。表には出ない痕が裏に散見されるのでした。ちなみに、図録では全作品の裏側が掲載されているので、なかなか壮観です。 もう一つ興味深いのは、46点の署… Read More
4.0
浮世絵を見る機会は、特に昨年の大河ドラマ蔦重の影響もあり、最近多めです。そんななかでも、本展は特徴ある本格的な浮世絵展で、見応えたっぷりでした。 まず、国立西洋美術館で浮世絵。 これが面白い。一昨年に寄託を受けた井内コレクションのお披露目とのこと。 次に、富嶽三十六景だけ、一度に全部観られる。 これは、いい機会です。「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」の擦りの違いの比較も含めて。「神奈川沖浪裏」は、細部がつぶれていない極めて早い時期の擦りの展示が4月21日から加わるそうです。知りませんでした、残念。会場では、既にスペースが用意されていて、「追加展示予定」と書かれたカードが貼ってありました。 更に、6つのグループ構成。 署名の書体の変化を手掛かりに、出版順を推定して、A~Fにグループ分けされています。単に署名が異なるだけでなく、このように分類されると、各グループの特徴が鮮明です。最初のAグループは著名作を含むスケールの大きな図面。次のBグループは、ベロ藍が際立つ藍刷り。Eグループになると、町民の暮らしの情景のなかの富士。監修の樋口教授の手によるもの。 最後に、作品の擦りの良さと状態の良さ。 会場の真ん中で… Read More
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葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」、1830–33(天保1–4)年頃、横大判錦絵、国立西洋美術館(井内コレクションより寄託)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 凱風快晴」、1830–33(天保1–4)年頃、横大判錦絵、国立西洋美術館(井内コレクションより寄託)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 凱風快晴(藍摺版、通称“青富士”)」、1830–33(天保1–4)年頃、横大判錦絵、国立西洋美術館(井内コレクションより寄託)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 山下白雨」、1830–33(天保1–4)年頃、横大判錦絵、国立西洋美術館(井内コレクションより寄託)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 常州牛堀」、1830–33(天保1–4)年頃、横大判錦絵、国立西洋美術館(井内コレクションより寄託)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 五百らかん寺さゞゐどう」、1830–33(天保1–4)年頃、横大判錦絵、国立西洋美術館(井内コレクションより寄託)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 江都駿河町三井見世略図」、1830–33(天保1–4)年頃、横大判錦絵、国立西洋美術館(井内コレクションより寄託)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 東海道程ヶ谷」、1830–33(天保1–4)年頃、横大判錦絵、国立西洋美術館(井内コレクションより寄託)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 甲州三坂水面」、1830–33(天保1–4)年頃、横大判錦絵、国立西洋美術館(井内コレクションより寄託)