この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
石川県では、多くの女性が工芸にたずさわってきました。作家として第一線で活躍する方、ご家族の作家活動を支える方、展覧会出品作よりももっと身近に楽しめる作品を制作する方など、その層はあつく、工芸界を支えています。今回の展示はその中から、とくに展覧会出品作をご紹介します。
女性作家の作品を語る際にはしばしば、表現のやわらかさや優しい色づかいに注目が集まり、どことなく「女性作家らしさ」を探そうとしてしまいませんか。しかしそればかりでなく、彼女たちは伝統のわざを踏まえつつ、斬新な表現を積極的に試み、時として工芸界に新風をもたらしてきました。女性という枠組みにとらわれず、作品そのものの持つ魅力をお伝えすることが、本展の大きな目的です。
また、女性作家たちの制作環境は時代とともに変化し、ライフスタイルの在り方とも深く関わっています。先にも述べたように、現代では幅広い活躍が認められますが、藩政期から続く石川の工芸文化において、女性たちが本格的に携わるようになったのは、明治時代以降のことです。どのように活躍の幅を広げてきたのか、明治期に活躍した方から、現在の工芸界を牽引する方まで、約20作家の作品からご紹介しましょう。たとえば、二代砺波宗斎《蘭花文蒔絵箱》(漆芸)、市島桜魚《平文煌八角箱》(漆芸・個人蔵)、山本榮子《夏の日》(人形)、四代德田八十吉《彩釉鉢・翠澄》(陶磁)、そのほか本江和美《竹網代四ツ菱編花織紋筥》)(竹工・中村記念美術館蔵)、山本茜《雪明り》(截金ガラス・中谷宇吉郎雪の科学館蔵)など、分野は多岐に亘ります。
女性たちが放つきらめき、どうぞお楽しみください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年2月16日(木)~2017年3月22日(水)
|
---|---|
会場 | 石川県立美術館 Google Map |
住所 | 石川県金沢市出羽町2-1 |
時間 | 9:30~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
会期中無休 |
観覧料 | 一般 360円 大学生 290円 65歳以上 290円 高校生以下 無料
|
TEL | 076-231-7580 |
URL | http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/exhibition/3967/ |
石川県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
石川県で開催中の展覧会