この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
伊藤慶二(いとうけいじ 1935年生まれ)は、岐阜県土岐市出身、現在も同地を拠点に制作を続ける作家です。武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)で油画を学んだ後、美濃へ戻り岐阜県陶磁器試験場に勤めた伊藤は、陶磁器デザイナーの日根野作三(1907-1984)との出会いなどを通じ、本格的に陶芸の道に入りました。クラフトの器から始まった伊藤のやきものの制作は、すぐに陶による造形、オブジェへと拡がりをみせ、多様なメディウムを取り入れながら、軽やかに、自在に展開していきます。
多岐にわたる伊藤の創作を貫くものは、ひとの精神、生活、そして社会に対する真摯なまなざしです。寡黙ながら、確かな手触りと存在感を抱えるその作品は、私たちを取り巻く社会、日々の生活、当たり前に在るものごとの根底への思索を誘います。
本展では、今年90歳を迎える伊藤慶二のまなざしが伝わる「HIROSHIMA」「沈黙」「尺度」「いのり」などの代表的なシリーズ、そして新作となるインスタレーションを通じて、その足跡と、とめどない創作の現在地を紹介します。黙々と、生きるままに作り続ける伊藤の創作活動は、過去、今、未来への問いであり、祈りのようにも感じられます。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2025年6月28日(土)~2025年9月28日(日) |
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会場 |
岐阜県現代陶芸美術館(セラミックパークMINO)
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展示室 | ギャラリーⅠ・Ⅱ |
住所 | 岐阜県多治見市東町4-2-5(セラミックパークMINO内) |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日、7月22日(火)、8月12日(火)、9月16日(火) ※ただし、7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)、9月15日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 一般 1,000円(900円) 大学生 800円(700円) 高校生以下 無料
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TEL | 0572-28-3100 |
URL | https://www.cpm-gifu.jp/museum/ |
岐阜県現代陶芸美術館(セラミックパークMINO)の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

《HIROSHIMA-顔》 2011年 作家蔵

《HIROSHIMA-証》 1975年頃 岐阜県美術館 撮影:林達雄

《胸像》 2010-2011年 作家蔵

《鏡文字(ひらがな)》(部分) 制作年不詳 岐阜県現代陶芸美術館

《尺度―相向かい》 2010年 作家蔵

《膳》 1973年 作家蔵

《抱擁》 2015年 樂翠亭美術館