5.0
初心者にもわかりやすい展示
それぞれの絵巻で描かれているおおよそのストーリ―に加え、場面場面で何が描かれているのか、丁寧に解説がついていて、絵巻初心者でも見やすい(おおよそ理解した気になれる)展示でした。普段、西洋絵画しか見ないのですが、これを機に少し勉強してみようかなと思いました。
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文学と美術を融合させた「絵巻」は、日本で隆盛をみた芸術様式です。
現代人にとって絵巻といえば、美術館や博物館でガラス越しに出会うことが多いのではないでしょうか。しかし絵巻は本来、鑑賞者が実際に手にとって楽しむものであり、中世以来日本人は、その掌中で展開する絵物語に魅了されつづけてきました。
本展では、後白河院(ごしらかわいん)や花園院(はなぞのいん)、後崇光院(ごすこういん)、三条西実隆(さんじょうにしさねたか)、そして足利歴代将軍など《絵巻マニア》とでも呼ぶべき愛好者たちに注目し、鑑賞記録などをたどりながら、その熱烈な絵巻享受の様相を探ります。
マニアたちの絵巻愛は、鑑賞や蒐集だけにとどまりません。彼らの熱意は同時代の美術を牽引し、新たな潮流を生み出すエネルギーとなりました。有力パトロンでもあった絵巻マニアたちの姿を追うことで、知られざる絵巻制作の実態と背景もご紹介します。
絵巻マニアたちはそれぞれ個性に満ちています。この展覧会では、その列伝をお楽しみいただくとともに、歴代のマニアを俯瞰することで見えてくる、繰り返される絵巻の憧憬と再生の歴史を描き出します。
かつて誰かが確かに愛した絵巻の名品が一堂に揃う本展は、絵巻マニアたちの狂おしいほどの情熱を追体験できる貴重な機会となるでしょう。今までにない絵巻展をぜひお楽しみください。
会期 |
2017年3月29日(水)~2017年5月14日(日)
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会場 | サントリー美術館 Google Map |
住所 | 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
火曜日 ※5月2日は20時まで開館 |
観覧料 | 一般 1,300円(1,100円) 大学・高校生 1,000円(800円)
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TEL | 03-3479-8600 |
URL | http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2017_2/ |
5.0
それぞれの絵巻で描かれているおおよそのストーリ―に加え、場面場面で何が描かれているのか、丁寧に解説がついていて、絵巻初心者でも見やすい(おおよそ理解した気になれる)展示でした。普段、西洋絵画しか見ないのですが、これを機に少し勉強してみようかなと思いました。
4.0
絵巻そのものを楽しむ、という従来のたのしみかたもあると思うのですが、この「絵巻」を楽しんでみていた昔の人といっしょに見ている『感覚』に慣れるのが面白いです。
絵巻そのものの時代ではなく、それを見ていた人ごとに章わけされているので「後白河天皇のお好みはこんな感じ」とか、マニアと称される人々のお好みが手に取るようにわかってたのしかったです。
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