ジョルジョ・モランディ ー終わりなき変奏ー

兵庫県立美術館

  • 開催期間:2015年12月8日(火)~2016年2月14日(日)
  • クリップ数:2 件
  • 感想・評価:2 件
ジョルジョ・モランディ ー終わりなき変奏ー 兵庫県立美術館-1
ジョルジョ・モランディ ー終わりなき変奏ー 兵庫県立美術館-2
ジョルジョ・モランディ ー終わりなき変奏ー 兵庫県立美術館-3
ジョルジョ・モランディ ー終わりなき変奏ー 兵庫県立美術館-4
ジョルジョ・モランディ ー終わりなき変奏ー 兵庫県立美術館-5
《静物》1948年 モランディ美術館(ボローニャ)蔵
《静物》1946 年 モランディ美術館(ボローニャ)蔵
《静物》1949年 モランディ美術館(ボローニャ)蔵
《花》1950 年 モランディ美術館(ボローニャ)蔵
《風景》1921 年 モランディ美術館(ボローニャ)蔵
ジョルジョ・モランディ ー終わりなき変奏ー 兵庫県立美術館-1
ジョルジョ・モランディ ー終わりなき変奏ー 兵庫県立美術館-1
ジョルジョ・モランディ ー終わりなき変奏ー 兵庫県立美術館-1
ジョルジョ・モランディ ー終わりなき変奏ー 兵庫県立美術館-1
ジョルジョ・モランディ ー終わりなき変奏ー 兵庫県立美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

20世紀イタリアを代表する画家ジョルジョ・モランディ(1890-1964)。

日本では17年ぶりとなる待望の本格的な個展を開催します。卓上の壜や容器、花瓶などの日常的モチーフや身近な風景を繰り返し描き、構図の研究を通して自己の芸術を追求したモランディの絵画は、20世紀の西洋美術史において特異な位置を占めています。色彩と形態とが繊細に響きあう静かで瞑想的なモランディの絵画世界は、今も多くの人を惹きつけてやみません。

画家の故郷ボローニャにあるモランディ美術館の全面的な協力のもと開催される本展では、イタリアと日本の美術館、個人コレクションなどから約100点の油彩、水彩、版画、素描作品が一堂に会します。モランディの真骨頂ともいうべき同一モチーフによるヴァリエーション=変奏に焦点をあて、その生涯をかけた終わりなき探求を紹介します。

◆ ジョルジョ・モランディ(1890―1964)

1890年ボローニャに生まれ、生涯を通じ同地と近郊のグリッツァーナに暮らす(初めてイタリアを離れたのは、晩年の1956年だった)。ボローニャの美術アカデミーに学ぶ。1914年にボローニャで開かれた一夜限りの未来派展に参加、1918年にはジョルジョ・デ・キリコやカルロ・カッラの作品を知り、形而上絵画を描く。しかしモランディの前衛美術への接近はごく限定的なもので、1920年代以降は特定の流派に属さず、静物や風景など限られたモチーフを繰り返し描き、静謐で瞑想的な絵画世界を確立した。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2015年12月8日(火)~2016年2月14日(日)
会場 兵庫県立美術館 Google Map
住所 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 (HAT神戸内)
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
  • ※特別展会期中の金曜日と土曜日は夜間開館
    10:00~20:00(最終入場時間 19:30)
休館日 月曜日 
月曜日(1月11日[月・祝]は開館、1月12日[火]休館)
観覧料 一般 1,400円(1,200円)
大学生 1,000円(800円)
高校生・65歳以上 700円(600円)
中学生以下 無料
※( )内は団体20名以上
  • ※障がいのある方とその介護の方1名は各当日料金の半額(65歳以上を除く)
    ※割引を受けられる方は、証明できるものを持参のうえ、会期中に美術館窓口で入場券をお買い求めください。
    ※県美プレミアム展の観覧には別途観覧料金が必要です。(本展とあわせて観覧される場合は割引あり)
TEL078-262-1011
URLhttp://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1512/index.html

兵庫県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

生涯にわたり静物画を描き続けた画家の終わりなき変奏

作品の主題がほぼ静物画と風景に限られ、サイズの小さなものが多い。
画家はお気に入りの瓶や水差し、縞模様の器などのモチーフを並べ替えて繰り返し描いている。器の配置やそこに落ちる光の量を調節して、テーブルに器が投じる影や色彩の僅かな違いや変化を捉えて、目の前の静物と真っ直ぐに向き合い、常に新しい発見をしてそれを表現しようとしたところに驚きと凄さを感じた。
油彩画と水彩画では全く印象が異なる。油彩画は黄色や白や赤や茶系で描かれ全体的に温かみがあり調和した色彩が心地良い印象を与える。また、水彩画は色の濃淡だけで描かれており、輪郭線はなく淡いブルーやグレー系の配色が綺麗でやんわりとしたにじみもあり水墨画の様な感じがする。
晩年になるほど、物の形が簡略化され机や壁の区別はなくなり、輪郭線や境界線や影は描かれなくなっていき、静物を見つめ続けると最後にはシンプルな形と色彩の面だけが残るのだろうかと思うほど、抽象画に近づいていっていて面白いなと思った。
その他、エッチング等の作品も多数あり、精緻な描写が素晴らしかった。

5.0

orchestration of things

じっと眺めたり見比べたりしていると、光や陰、色や面など、絵画を成り立たせている要素そのものへの思考に誘われます。そのひと時それが瓶や缶であることを忘れ、モランディの言葉通り現実以上に抽象的なものはないことを実感できます。
溜息の中で、現れたかたちが思い出したように物の姿に戻るのも絵画の奇跡でありましょう。

版画教師だった彼の版画作品はとりわけ美しいものでした。

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出展作品・関連画像IMAGES

《静物》1948年 モランディ美術館(ボローニャ)蔵

《静物》1946 年 モランディ美術館(ボローニャ)蔵

《静物》1949年 モランディ美術館(ボローニャ)蔵

《花》1950 年 モランディ美術館(ボローニャ)蔵

《風景》1921 年 モランディ美術館(ボローニャ)蔵

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