この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
1700年代初頭まで硬質磁器の製作技術を持たなかったヨーロッパでは、中国や日本の磁器を珍重しました。アジア貿易に積極的であったオランダ東インド会社やその社員たちが1660年代頃から本格的にヨーロッパ向けに扱いはじめたのが、日本製の磁器である伊万里焼でした。
ヨーロッパでは実用とするほか、王侯貴族たちの城館を飾る室内調度品としても用いました。現在も伊万里焼が残る場所はヨーロッパに数多くありますが、再び海を渡って日本へ「里帰り」していくものもありました。
今回の展覧会では、かつてドイツのアウグスト強王のコレクションであった「色絵 花鳥文 輪花皿」をはじめ、ヨーロッパから里帰りを果たした作品、器形や装飾などから輸出向けの可能性がある作品を展示し、伊万里焼貿易の様相を探ります。優美な柿右衛門様式や華やかな古伊万里金襴手様式の色絵磁器、東洋風の情緒溢れる染付磁器など、ヨーロッパ好みの約80点を紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2025年4月12日(土)~2025年6月29日(日) |
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会場 |
戸栗美術館
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住所 | 東京都渋谷区松濤1-11-3 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜・火曜、5月7日(水) ※4月29日(火・祝)、5月5日(月・祝)、5月6日(火・振休)は開館 |
観覧料 | 一般 1,200円 高大生 500円 中学生以下 無料 |
TEL | 03-3465-0070 |
URL | https://www.toguri-museum.or.jp/ |
戸栗美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

色絵 牡丹文 瓶 伊万里 江戸時代(18世紀前半)(左)高56.9㎝ (右)高58.0㎝ 戸栗美術館収蔵

染付 二果文 皿 伊万里 江戸時代(17世紀末~18世紀前半)口径34.9㎝ 戸栗美術館収蔵

色絵 花鳥文 輪花皿 伊万里(柿右衛門様式)江戸時代(17世紀後半)口径22.0㎝ 戸栗美術館収蔵

染付 撫子文 皿 伊万里 江戸時代(17世紀後半)口径18.7㎝ 戸栗美術館収蔵

色絵 梅竹粟鶉文 皿 伊万里(柿右衛門様式)江戸時代(17世紀後半)口径15.1㎝ 戸栗美術館収蔵

色絵 花鳥文 杯・輪花皿 伊万里(柿右衛門様式)江戸時代(17世紀後半)(杯)口径6.5㎝ (皿)口径10.6㎝ 戸栗美術館収蔵