この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
軽井沢現代美術館の創設者・谷川憲正(東京・海画廊創業者)が30年に亘り収集したコレクションの全体像を紹介します。
同館のコレクションは大きく分けて三つのグループから成り立っています。
戦後間もない時期に文字通り「海」を渡り、かの地に骨を埋める覚悟で制作に励んだ今井俊満、堂本尚郎、菅井汲、草間彌生をはじめとする幾多の画家たち。祖国を離れ、異なる文化に身を置きながら自らのエネルギー全てを注ぎ込み生み出された作品には鑑賞する者を強烈に惹きつけるものがあります。
また一方で同時期に国内において、従来の官製絵画に相対する前衛的な制作活動をした画家たちも存在します。「具体」は「人のやらないことをやれ」をスローガンに、白髪一雄、田中敦子らが拘束を受けない自由な創造性を発揮し前代未聞の方法で実験的制作を行い、「もの派」は素材そのものを作品として提示することによって、関根伸夫、菅木志雄、戸谷成雄らが空間をも含めた新たな表現を生み出しました。彼らの独創的な制作は「海」を越えて確たる評価を獲得しました。
更に我々と同世代を生き華々しい活躍を見せる奈良美智、村上隆、ロッカクアヤコなどの現在進行形のアーティスト達。彼らもまた先人達が非常な決意をもって越えた「海」を渡った画家たちといえるでしょう。今期2階ギャラリーでは現在アートの最前線に立つ井田幸昌、水戸部七絵の近作も展示しています。
本展はこれら三者の100点に及ぶ競演となります。ひとりのコレクターの眼が捉えた1950年代から今日に至るまでのアートの移ろいをお楽しみください。
◆出展作家
アイオー、青木野枝、荒川修作、井田幸昌、猪熊弦一郎、上前智祐、榎本和子、金沢健一、川俣正、木村忠太、草間彌生、桑山忠明、白髪一雄、菅木志雄、関根伸夫、高崎元尚、田中敦子、戸谷成雄、中辻悦子、流政之、名坂千吉郎、名坂有子、奈良美智、名和晃平、東恩納裕一、福島秀子、眞板雅文、前川強、前田常作、松谷武判、宮島達男、水戸部七絵、宮脇愛子、村上隆、元永定正、安田侃、山崎つる子、ロッカクアヤコ (五十音順)他
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2024年4月25日(木)~2024年11月24日(日) |
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会場 | 軽井沢現代美術館 Google Map |
住所 | 長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2052-2 |
時間 |
10:00~17:00
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休館日 |
火曜日 水曜日 ※ただし、GW、祝日・夏期は無休 |
観覧料 | 大人 1,000円 65歳以上・大高生 800円 中小生 500円 未就学児 無料 |
TEL | 0267-31-5141 |
URL | http://moca-karuizawa.jp/ |
軽井沢現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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