この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
対象の姿を描くことにとらわれない独自の抽象表現を追求した、画家・清川泰次(1919-2000)。清川は画家として活動するかたわら、雑誌や書籍、新聞などの仕事にも携わりました。
1962年から63年には、月刊文芸誌『群像』(講談社)の表紙に、油絵具を用いた色彩豊かな面や線による抽象画を提供しました。また、1983年から95年には、住まいと日本文化をテーマとするエッセイや写真を収録した『住まいの文化誌』シリーズ(ミサワホーム総合研究所)の装幀を手掛けています。直線や曲線がのびやかに配置されたデザインには、清川が1970年代から80年代に絵画制作の中心に据えていた、線の構成をめぐる探求の一端がうかがえます。
さらに1996年から98年には、『読売新聞日曜版』で102回にわたり連載された、阿刀田高によるミステリー小説を題材としたエッセイ「ミステリー 光と影」に、カットを寄せています。この頃、清川は、アクリル絵具を用いて鮮やかな色が響き合うような作品を制作していましたが、カット原画では、さらに色鉛筆、クレヨン、ボールペンなどが用いられ、カンヴァスに描かれた絵画とはまた異なる表現をみることができます。
本展では、印刷物にかかわるこれらの仕事を、絵画作品とあわせて展覧します。『読売新聞』のカット原画は、清川泰次記念ギャラリーで紹介する初の機会となります。それぞれの時期に、それぞれの媒体で織りなされた表現のゆたかな展開をお楽しみください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2024年9月28日(土)~2025年3月9日(日) |
---|---|
会場 |
世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー
![]() |
住所 | 東京都世田谷区成城2-22-17 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
月曜日(ただし、祝・休日と重なった場合は開館、翌平日休館) 10月15日(火)、11月5日(火)、1月14日(火)、2月25日(火) 年末年始 12月29日-2025年1月3日 ※ただし、10月14日(月・祝)、11月4日(月・振休)、1月13日(月・祝)、2月24日(月・振休)は開館 |
観覧料 | 一般 200円(160円) 大高生 150円(120円) 65歳以上/中小生 100円(80円) 障害者の方は100円(80円)、ただし小・中・高・大学生の障害者は無料 証明書を提示のうえ、お申し出ください
|
TEL | 03-3416-1202 |
URL | http://www.kiyokawataiji-annex.jp/ |
世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都世田谷区で開催中の展覧会
出展作品・関連画像IMAGES

清川泰次 カット原画 『読売新聞日曜版』1998年3月29日掲載 世田谷美術館蔵

清川泰次 カット原画 『読売新聞日曜版』1997年11月2日掲載 世田谷美術館蔵

清川泰次《群像表紙》1962年 世田谷美術館蔵

清川泰次《群像表紙》1962年 世田谷美術館蔵

『住まいの文化誌 人間成長期』ミサワホーム総合研究所、1990年 世田谷美術館蔵