絹谷幸二 天空美術館は、大阪湾に臨む街を一望出来る超高層ビル 梅田スカイビルの27階に位置し、2016年12月23日に開館したミュージアムである。

梅田スカイビルは、1993年3月に竣工した、40階建て二棟連結の斬新なデザインの、オフィスと商業施設からなる複合施設である。積水ハウス株式会社によって、芸術文化振興による社会創造を目指して、日本におけるアフレスコ画の第一人者であり、世界を舞台に活躍する画家、絹谷幸二氏の名を冠した美術館として開館した。

絹谷幸二氏は、絵画創作活動だけにとどまらず、グローバルな活動として外務省主催の「日本ブランド発信事業」に参加、教育活動として若手画家対象の「絹谷幸二賞」の創設に関わり、また文化庁の「こども夢・アート・アカデミー」にも参加している。積水ハウス株式会社は、絹谷幸二氏の幅広い活動・思想に共感し、この美術館において芸術文化支援を行っている。

世界初の試みである絵の中に飛び込む大迫力の3D映像体験や、アフレスコ（壁画の古典技法）とミクストメディア（混合技法）による絵画・彫刻の数々、また、遊び心満載のワークショップやアトリエスペースを体感できる。

◆ 絹谷幸二（きぬたに こうじ）略歴
1943年奈良県に生まれ、幼少の頃から歴史的環境に親しみ、豊かな芸術的感性を養う。東京藝術大学油画科に入学し、大学院壁画科でアフレスコ古典技法と出会う。ヴェネツィア・アカデミアに留学。以後、アフレスコ古典技法の現代的表現を修得し、鮮烈なるイメージ世界を形成。帰国後は独創的なスタイルと精力的な作品制作で、数々の美術賞を受賞。40年以上にわたって日本の美術界をリードしてきた。

東京藝術大学や大阪芸術大学で後進の指導に当たるとともに、「絹谷幸二賞」を設立して若手芸術家を支援。文化庁主催の「子供 夢・アート・アカデミー」にも携わり、次代を担う若者たちに創造の喜び、楽しさを伝える。日本藝術院会員。2014年文化功労者顕彰。2015年日本放送協会放送文化賞受賞。
画家 絹谷幸二 公式サイト