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2023年9月30日をもって閉館となりました
伊豆の山々を望む富士山麓に位置する「クレマチスの丘」は、ベルナール・ビュフェ美術館、ヴァンジ彫刻庭園美術館、井上靖文学館をはじめ、庭園、レストランなどが一体となった複合文化施設である。
ヴァンジ彫刻庭園美術館は、イタリアの具象彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの、世界で唯一の個人美術館として、2002年4月28日、富士山に連なる愛鷹山麓の中腹にあるこの地に開館した。
1960年代から最近までのヴァンジの彫刻を常設コレクションとし、それらが展示棟並びに庭園のなかで風景と調和しながら点在している。四季折々のクレマチスの花を楽しめるガーデン、現代の作家による企画展、各種文化的イベントなど、芸術表現の時代を超えた普遍性を縦軸に、移り変わる同時代性を横軸に、織りなされた複合的な文化空間となっている。
◆ジュリアーノ・ヴァンジについて
ジュリアーノ・ヴァンジは、現代イタリアを代表する具象彫刻の巨匠である。
1931年フィレンツェ近郊のバルベリーノ・ディ・ムジェロに生まれ、フィレンツェで学んだ。ルネサンス以来の人間表現の伝統から逃れるため、1959年からブラジルに渡るが、三年後イタリアに戻り、以来一貫して、人間の感情の複雑さを具体的なかたちによってあらわす、彼独自の彫刻の探求に専心する。
1967年のストロッツィ宮殿の個展では、近代社会の人間が抱える閉塞感を鋭く表現し、同時代の人々の共感と喝采を得た。以後、イタリア国内で好評を博したヴァンジは、ヨーロッパのみならず日本やアメリカでも発表を重ねる。
2000年前後には、教会からの宗教彫刻の依頼が相次ぎ、2002年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。ヴァンジは、マルティーニ、マリーニ、マンズーといった戦後イタリア具象彫刻の流れの先端に位置する巨星といわれている。象嵌細工や色大理石など伝統的な技法を、現代の考えで蘇らせ、移ろいゆく時代のなかで変わるものと変わらぬものを見極め、自らのテーマとして取り入れてきた。現在、ペーザロとピエトラサンタに在住。制作の本拠にしている。
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会期終了
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