鈴木大拙館
静寂のなか観覧者は無口で何かを見出そうとしている様だ。忙しない日ごろの生活で忘れていた感情を思い出すような時間が流れている。研究者は客観的なデータに基づく結果がなければ主観的なこじつけと解釈する。外れ値は見逃される。そこを深堀していく研究の…
世界でもっとも美しい美術館
海辺に立つ世界で最も美しい美術館として知られる下瀬美術館を訪れた。海外からの来館者が多く、職員の対応も慣れている。随所に美しく見える工夫がされている。昼間だけでなく夜対岸の明かりが灯る頃も美しいそうである。…
江の浦測候所
3月の江の浦測候所を見学した。これ以上先には行けませんという目印になっている留め石がところどころにあるのが印象に残った。予約で午前午後入れ替えになっている。雨の日も良し、晴れた日も良し。足元は歩きやすい靴で行くべし。…
運慶 祈りの空間 東京国立博物館
運慶の仏像に心惹かれて寺院を巡った時期がある。今も関心を持っている。今回の展示は大変混雑していたが、最終日に間に合って見ることができた。後姿を見ると背が丸くなっていること、やや胴長な感じがする。仏像が語り掛けているように感じるが、じっくり見…
刺繍 針がすくいだす世界 東京都美術館
現在は第三次手芸ブームと言われる。手仕事への関心が高まっていると思われる。私は針仕事はお年寄りが座って繕う姿が目に浮かぶ。この刺繍はグランマ・モーゼスのような素朴なものではない。糸と布による繊細で強くため息の出るような時間をかけた表現である…
漫画家森薫と入江亜季展 世田谷文学館
2月24日で終了している。「乙嫁語り」や「エマ」で知られる森薫について。外枠の線は太く強く、内はそれより細く描かれていると言う説明文があった。緻密に描かれた人物と整然と静かな中央アジアの風景、華麗なビクトリア時代の生活スタイルに心が飛んでいく…
「あ」の人 宮脇綾子が見つけた美
東京ステーションギャラリーは宮脇綾子の作品を鑑賞する人で賑わっていた。宮脇綾子は「あ」の人である。美しいと思うもの、面白いと感じるものを自分に引き寄せて、唯一無二の世界を築いている。日常生活でありきたりでない美しさや滑稽さ、可笑しさを見出し…