この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
現代のサブカルチャーでは、動物や刀剣を人の姿で表現する擬人化表現が定番となっていますが、とりわけ猫のキャラクターは突出しています。実は150年前にも同じように、擬人化された猫が圧倒的な人気を誇った時代がありました。
擬人化の絵画表現自体はすでに平安時代に見られ、室町時代から江戸時代にかけて頻出するようになりますが、そのなかに猫が主役となる作例はさほど多くありません。ところが明治時代のおもちゃ絵では、しごく当たり前のように猫たちが擬人化の主役となって登場します。明治にいたるまでに、擬人化表現の世界に何が起こったのでしょうか?その要因は浮世絵師の歌川国芳(うたがわくによし)にあります。
江戸時代後期、猫を擬人化した国芳の浮世絵が大ヒット。彼の手にかかれば猫を人間のように描くだけでなく、反対に人間の有名人が猫や亀に変身してさえいるのです。国芳が斬新だったのはこの点にあり、彼こそが擬人化表現の世界を広げた存在だといえます。
本展では江戸時代の擬人化表現、なかでも猫の表現とそこに与えた歌川国芳の影響を、国芳以外の作家による作品も合わせた131点で紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2024年12月19日(木)~2025年2月9日(日) |
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会場 |
広島県立美術館
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住所 | 広島県広島市中区上幟町2-22 |
時間 |
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休館日 | 年末年始 12月25日~2025年1月1日 |
観覧料 | 一般 1,500円 高・大学生 1,000円 小・中学生 700円
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TEL | 082-221-6246 |
URL | https://www.hpam.jp/museum/ |
広島県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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