4.0
6カテゴリーから寄託、寄贈作品を展示
書、刺繍、木彫工芸、近代日本画、陶芸等から出展。目玉は森陶丘の古備前を再現した作品が並ぶ2階と1階の大倉喜七朗が愛した近代日本画の展示です。日本画の展示作品の9割がローマ展、文展、再興院展出品作品の大作、力作で見応えあります。展示リストと一緒に展覧会のカラーリーフレットも渡されますので、理解の深まる観賞が出来ます。
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本展では、大倉集古館の設立者である大倉喜八郎や嗣子喜七郎ゆかりの作品を含む、近年寄贈のあった作品を中心に展示を行います。
大倉家が支援を行い、正倉院御物整理掛として正倉院宝物の修理を手掛けた木彫工芸家・木内半古の竹花入の優品や、息子の省古による木画の帯留、長く寄託を受けていた大倉喜七郎ゆかりの近代絵画、古備前再現を目指した陶芸家の森陶岳による深みのある備前焼などを展示します。
会期 | 2024年9月14日(土)~2024年10月20日(日) |
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会場 |
大倉集古館
![]() |
住所 | 東京都港区虎ノ門2-10-3 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 休日の場合は翌火曜日 |
観覧料 | 一般 1,000円 大学生・高校生 800円 中学生以下 無料
|
TEL | 03-5575-5711 |
URL | https://www.shukokan.org/ |
4.0
書、刺繍、木彫工芸、近代日本画、陶芸等から出展。目玉は森陶丘の古備前を再現した作品が並ぶ2階と1階の大倉喜七朗が愛した近代日本画の展示です。日本画の展示作品の9割がローマ展、文展、再興院展出品作品の大作、力作で見応えあります。展示リストと一緒に展覧会のカラーリーフレットも渡されますので、理解の深まる観賞が出来ます。
4.0
会期終盤の泉屋博古館東京「板谷梅樹の世界」から会期序盤の大倉集古館「寄贈品展」へ。大倉集古館さんもずいぶん以前から観させて頂いていますが、近年新たに寄贈により加わった作品たちが一堂に、と言う展覧会らしく、とても楽しみにしていました。寄贈品には、大倉集古館の設立者・大倉喜八郎と、嗣子・喜七郎ゆかりの作品も含まれているそうです。1階展示室にて、近代日本画の優品に、王一亭(中華民国)の書などを、それから正倉院御物整理掛として正倉院宝物の修理を手がけた木彫工芸家・かの名匠三代の二人、木内半古氏と省古氏の木彫工芸品作品等に、保坂なみ氏による明治の刺繍など、も観ることが出来ました。刺繍は、たまたま大分前に観た三井記念美術館のこの時代の超絶技巧刺繍絵画や、二年前高島屋さんの「刺繍絵画の世界展‐明治・大正期の日本の美」、そしてこちらは高島屋さんで観たばかりの現代の日本刺繍作家「草乃しずか展」などの影響もあり、とても興味深く観させて頂きました。絵画は、菊池契月筆《菊》、川合玉堂筆《暮るる山家》、山口蓬春筆《木瓜》、大智勝観筆《梅雨あけ》、児玉素光《山之湯》などなどとても充実した内容で、見応え満点でした。2階展示室にて古備前再現を目指した陶芸家/森陶岳氏の作品を鑑賞することができます。森陶岳氏は、備前焼の古くからの窯元(備前六姓)のひとつである森家の出身で、一度途絶えた古備前の焼成法を模索し続け、古備前際限のために必要不可欠と、長年大窯の築窯に力を注ぎ、築いた大窯での作品制作も続け、弟子たちと古備前が生産された大窯時代の共同作業の仕組みを取り入れ、ついに2008年夏に室町末から桃山時代の大窯「寒風新大窯」(全長85メートル・幅6メートル・高さ3メートル)を再現完成させたそうです。空焚き等の準備も成功させ、2015年この登り窯「寒風新大窯」を用いて、約1年かけて備前焼初窯焼成を行ない、桃山時代の伝統的な古備前をようやく復活させたそうです。今展では、氏が復活させた伝統的な古備前様式のやきものと、氏独自の作風を見せる創作陶芸との、全く違った2つの手法による作品を見ることが出来ました。何にせよ一度途絶えたり途絶えそうになったりしたものを再興再生することは、ものすごく大変なことだと思い、敬意をもって見させて頂きました。展示室のシンプルな白い壁面と台に古備前の緋襷がよく映… Read More
3.0
魅力的なゆかりの品々は大倉財閥の人脈の凄さそのもの。
菊池契月は好きな作家で数種の菊の花を生けた一幅は加賀友禅の様なグラデーションが美しく品の良い作品。
木内省古の木彫品は細かい技術も去ることながらデザインが愛らしくて良い。
大智勝観の「梅雨あけ」は金地に細い竹が風に揺れ、間に濃い緑の高野槇がすくっと立ち、足元を埋めるドクダミの白い花が可憐な清々しい絵だ。
二階は備前焼の森陶岳の初期から近年までの作がずらりと並ぶ。
素直な作品の間に形にこだわった意欲作が混じるのが面白い。
備前独特の藁の跡(緋襷)が美しい。
地下では大倉集古館の歴史を辿る映像を流している。
今回は絵画、木彫、陶芸、書に刺繍と幅広く楽しい展示だった。
3.0
1階に寄贈作品が展示されてました。
保坂なみ氏の日本刺繍にくぎ付け
いや、もう、凄いのなんの、小鳥は羽毛のほわっとした感じ、花は色鮮やかで瑞々しく香るようです。
川合玉堂、伊東深水、山口蓬春の日本画は美しく、木工や書など、ちょっとずついろいろ楽しめました。
2階は森陶岳氏の備前焼特集。2階に入ると壁際全部にずらーっと50作品以上が並ぶさまは圧巻でしたが。。。
ごめんなさい、備前焼のよさがまだわからず・・・・これ以上のコメントは控えます。
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