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友禅で染めた横須賀の漁港の四季を 海のみえる美術館で
「走水海苔まつり」のついでに足をのばして仰天した染色の新世界。
燃え立つ火焔総柄の大振袖など、雲や波の巨大な紋様がたのしい。
三浦半島を囲む漁港でスケッチした船や網、浮きなどのモチーフが、洗練された色彩と独創的な構図でさまざまに描かれ、持ち帰りたい作品ばかり。
作家が眺めた海を望む美術館で鑑賞するのはこの上ない贅沢だが、横須賀だけで終わってしまうには惜しい好企画展。
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横須賀の港の風景を友禅の技法で表現した、染色作家・中村光哉(1922-2002)。高度な技術に裏打ちされた彼の作品は、優美かつ大胆なデザインと独特な色彩感覚によって、見る者に強い印象を残します。
中村光哉は、後に友禅の重要無形文化財保持者(人間国宝)となる中村勝馬の長男として、東京に生まれました。東京美術学校日本画科を卒業後は、友禅の因襲から意図的に離れ、ろう染めによる黒を基調とした作品を制作しました。この「黒の時代」と呼ばれる頃に、中村は楽器や遊園地といった染色には珍しいモチーフを取り上げながら、独自の画面構成を追及しています。
そうして、ろう染によって評価を得た中村でしたが、1980年頃を境に、技法を友禅へと転換します。1984年に横須賀市西部の、海をのぞむ高台に住居を移したことによって、モチーフも大きく変化しました。横須賀で制作された、海や港をモチーフとした友禅によって、中村光哉は新境地をひらくことになります。
本展では、横須賀ゆかりの友禅にくわえて、水戸市立博物館や東京国立近代美術館などが所蔵するろう染作品など、約80点の屏風やパネルを通して、色あせないモダンな中村光哉の世界をご紹介します
会期 |
2017年2月11日(土・祝)~2017年4月16日(日)
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会場 | 横須賀美術館 Google Map |
住所 | 神奈川県横須賀市鴨居4-1 |
時間 | 10:00~18:00 |
休館日 | 2017年3月6日(月)、4月3日(月) |
観覧料 | 一般 800円(640円) 高大生、65歳以上 600円(480円) 中学生以下無料
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TEL | 046-845-1211 |
URL | https://www.yokosuka-moa.jp/ |
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「走水海苔まつり」のついでに足をのばして仰天した染色の新世界。
燃え立つ火焔総柄の大振袖など、雲や波の巨大な紋様がたのしい。
三浦半島を囲む漁港でスケッチした船や網、浮きなどのモチーフが、洗練された色彩と独創的な構図でさまざまに描かれ、持ち帰りたい作品ばかり。
作家が眺めた海を望む美術館で鑑賞するのはこの上ない贅沢だが、横須賀だけで終わってしまうには惜しい好企画展。
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