この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
1,850 キロの砂漠の一本道(ワンロード)をアボリジニ・アーティストたちは旅した。失われた歴史を誇りを取り戻すために―
オーストラリア西部の砂漠地帯を縦断する一本道(ワンロード)、キャニング牛追い(ストック)ルート。今から100 年以上前、ヨーロッパから来た入植者が北部の牧草地から南部の食肉市場へと牛を移動させるために切り拓いたこの道で、先住民アボリジニは初めて「白人」と遭遇し、その生活を激変させることになります。
「ワンロード」展は、かつてそこに住んでいたアボリジニとその子孫であるアーティスト60 名が、2007 年に1850 キロの道を5 週間にわたって旅をし、「白人」の側からしか語られて来なかったキャニング牛追いルートの歴史をアボリジニ自らがたどり直す過程で描いていった絵画を中心に、映像、写真、オブジェ、言葉によって構成される、アートと人類学を架橋する稀有でダイナミックなプロジェクトの記録です。
多文化・多民族国家オーストラリアが国家プロジェクトとして実現し、本国で22 万人を動員し大きな成功をおさめました。オーストラリア国立博物館所蔵作品中、最高の価値を放つ作品群が今年6月より日本へ巡回。首都圏唯一の会場として、市原湖畔美術館にやってきます。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2016年10月1日(土)~2017年1月9日(月・祝)
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|---|---|
| 会場 |
市原湖畔美術館
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| 住所 | 千葉県市原市不入75-1 |
| 時間 |
10:00~17:00
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| 休館日 |
月曜日 月曜日が祝日の場合は翌火曜日 年末年始(12月29日~1月3日) |
| 観覧料 | 一般 800円(600円) 65歳以上の方・大高生600円(500円) 中学生以下・障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名) は無料
|
| TEL | 0436-98-1525 |
| URL | http://www.oneroad-aboriginalart.jp/ |
市原湖畔美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
キルキル(井戸6番)にて、「ミニイプル(七人姉妹)」を描き始めるマトゥミリィ・アーティストのドゥルスィ・ギブスとロウズィー・ウィリアムズ 撮影:ティム・アッカー オーストラリア国立博物館蔵
「クンクン」を描きながら、自身の故郷について話すクームパヤ・ギルガバ(Kumpaya Girgaba)
撮影:モリカ・ビルジャブー 2008年 オーストラリア国立博物館蔵
《キャニング牛追いルートのカントリー》2007年 122.6 × 187 cm
パトリック・チューングライ(パプニヤ・トゥーラ・アーティスト)
オーストラリア国立博物館蔵
《クンクン》2008年 124.5 × 294 cm
ノーラ・ナンガパ、ノーラ・ウォムピー、ブーガイ・ワイルター、クームパヤ・ギルガバ(マトゥミリイ・アーティスト)
オーストラリア国立博物館蔵
マトゥミリィ・ノーラ Martumili Ngurra 2009 324 × 508 cm
クームパヤ・ギルガバ、ジャーカイウー・ビルジャブ、ナーマイユー・ビードゥー、
テルマ・ジャドサン、ノーラ・テイラー、ジェーン・ギルガバ(マトゥミリィ・アーティ
スト) オーストラリア国立博物館蔵