3.0
初期のころから
エッシャーと言われて想像する、あの幾何学的で計算された不思議な世界。それ以前を知ることができたのがとても良かったです。風景画とかもやはり結構細かいなぁと思ってみていました。この技術と、あの発想でエッシャーの世界が出来て来るんだなと思いました。
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同時代のアートのみならず過去の美術からもインスピレーションと影響を受けたマウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898-1972)は、幾何学的な構成と厳密さを追求して、視覚芸術の本質に迫る作品を生みだしました。多才で先進的なこの芸術家は、幻視的イメージや錯視を用いた作品で独自の芸術世界を創造した存在であったと言えます。
エッシャーが自身の独創的な世界を形づくる鍵を見出したのは、数字や幾何学、数学の世界においてだけではありません。奇想の天才として、芸術的言語を幅広く駆使し、それらを融合させて魅力的な新しい道を切り開いたのです。この点で、エッシャーは美術史における例外的な存在であり、幅広い層の人々の関心を惹きつけてやまない人物だと言えます。
本展では、エッシャーがサミュエル・イェッスルン・ド・メスキータに師事していた頃のアール・ヌーヴォーにインスピレーションを得た作品をはじめ、イタリア滞在時代の作品も含めた約160作品を展観します。あわせて、エッシャーの不思議な世界に入り込むことができるさまざまな体験展示が会場のあちらこちらに用意されています。それらによって、エッシャー作品の根底にあり、新しい世代のあらゆる分野の芸術家に刺激を与え続けている数多くの遠近法的、幾何学的、構成的パラドックスと能動的に関わるという、貴重な機会を提供します。
会期 | 2024年7月13日(土)~2024年9月23日(月・振) |
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会場 | 豊田市美術館 Google Map |
展示室 | 展示室6,7,8 |
住所 | 愛知県豊田市小坂本町8-5-1 |
時間 |
10:00~17:30
(最終入場時間 17:00)
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休館日 | 月曜日(祝日は除く) |
観覧料 | 一般 1,700円(1,500円) 高校・大学生1,200円(1,000円) 中学生以下 無料
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TEL | 0565-34-6610 |
URL | https://www.museum.toyota.aichi.jp/ |
3.0
エッシャーと言われて想像する、あの幾何学的で計算された不思議な世界。それ以前を知ることができたのがとても良かったです。風景画とかもやはり結構細かいなぁと思ってみていました。この技術と、あの発想でエッシャーの世界が出来て来るんだなと思いました。
5.0
作品は時代の流れに沿って展示され、作品数も豊富で楽しめた。展示の後半に向けて、有名な作品が展示されており、絵画に慣れていない人でも楽しめたと思う。「写像球体を持つ手」と同じ構図で自撮りできるコーナーなど鑑賞者を楽しませる工夫があった。
5.0
エッシャーの最初期から晩年に至るまでの作品を観ることができる
随所に技法に関するパネルとクイズ、フォトスポットがあるので幅広い年齢層に楽しめる展示になっていて良
キャプションからエッシャーの2次元の絵画を越えようとする情熱が感じられて、作品を観る気持ちが改まったキャプション隅々まで読んでほしい
同時開催のコレクション展に実際の木版が展示されているので是非
5.0
アール・ヌーヴォーに影響を受けたということで、初期の作品はビアズリー(1872-1898)を思い出した。ただ、ビアズリーがペン画だったのに対して、エッシャー(1898-1972)が版画というところが、複製芸術時代を感じた。
木版画は小学生の時体験したことがあるのでイメージしやすかった。ただ、リトグラフはまだピンと来ないので調べた。平らな石や金属板の上に描画し、印刷する版画らしい。木版のように版面を彫ったりせず、描いたもののタッチがそのまま反映されやすい版画ということだった。
作品はほとんど白黒だったが、木版で表現したローマの風景は、黒と白の精粗の彫り込みで陰影が表現されていた。そして、その陰影で奥や手前を表現することが騙し絵のポイントとなる(これは、会場のお客さんが指摘していたことだった。悔しい)。白黒の陰影で、風景画と騙し絵が繋がっているのが面白かった。
写像球体の中に入ったような写真が撮れる体験展示があり、もちろん同行者と一緒に体験したが、ガッツリ目をつぶってしまった。なぜピンポイントにこのタイミングで。
夏休みということもあり、かなり人が多く、子どもからお年寄りまで幅広いお客さんが来ていて驚いた。
4.0
エッシャーというと不思議な絵のイメージだが、そこに行くまでのいろいろな作品がありました。初期の木版なんか削り方を工夫して、明暗や色の濃い薄いが出ていて、感心しました。インクの黒のみで表現されているが、単調な感じではなかったです。
4.0
木版だけでなくリトグラフもありますが、時代を区切ってて、やはり黒が中心。そんななかでも、章毎に手を動かして内容を確認する馬場やなかには、写真を撮って体験とか、作詞を理解するためのエイムズの部屋までつくっている。不思議を実際に体験することで、よりその不思議さを際立たせようとするとりくみがあって、面白い切り口だった。
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