この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
近世以降現代にいたるまで、大分県からは数多くの優れた美術家が出ています。中でも南画の田能村竹田、日本画の福田平八郎、髙山辰雄、洋画の宇治山哲平、彫刻の朝倉文夫、竹工芸の生野祥雲齋らは、わが国の美術に大きな足跡を残すとともに、いまなお幅広い人気を博す代表的な作家です。
大分県立美術館では、これら大分県出身や大分県に関連のある作家の作品や資料を中心とした約5千点におよぶコレクションを年間6期のコレクション展で紹介しています。
今回のコレクション展のテーマは、「コレクションに見る生活の詩」です。
日本画のコーナーでは日常生活で目にする身近なものを題材にした福田平八郎と髙山辰雄の作品をピックアップ、近世絵画のコーナーでは伝統的な生活空間を華やかに飾り立てた襖絵や屏風、掛軸等を紹介します。続いて、工芸のコーナーでは小鹿田焼や竹工芸、着物など、日々の暮らしに彩りを添える工芸品を紹介しています。
また、最後の洋画のコーナーでは、大分市出身の洋画家・佐藤敬の生誕110年を記念し、大分市美術館と連携して、その画業を顕彰する特集展示を行います。
◆日本画
日々の暮らしに潜む美を独自の視点でとらえ、艶やかに写し出した福田平八郎。生活の一場面を深い共感に満ちたまなざしでとらえ、「生きる」ことの意味を問いかけた髙山辰雄。対照的な道を歩んだ二人の日本画の巨匠の作品をご紹介します。
◆近世絵画
掛軸をはじめ、襖絵、屏風、扁額等は、伝統的な生活空間を飾り立てる日本画の形式として、古来より慣れ親しまれてきました。今回は田能村竹田、高橋草坪、田能村直入ら大分を代表する南画家たちが手がけた多様な形状の作品をご紹介します。
◆工芸
四季折々の衣・食・住を彩る工芸品は、焼きものや漆器、服飾品、インテリア用品など様々です。小鹿田焼や竹工芸、着物をはじめ多彩な用途と素材、デザインの工芸品をご紹介します。
◆洋画(特集展示:佐藤敬)
昭和27年パリに制作拠点を移した佐藤敬は、欧米の最先端の美術思潮を取り入れながら、抽象表現の新たな展開を模索します。本展では、化石を想わせる独自の抽象スタイルを確立し、国際的に高い評価を得た画業後期の作品をご紹介します。
これに併せて、大分市美術館では、佐藤の前半期の画業に焦点を当てた「生誕110年 佐藤敬展-新制作派協会出品作を中心に-」(平成29年1月9日[月]まで)を開催しております。
◇ コレクション展Ⅴ「コレクションに見る 生活の詩」ギャラリー・トーク
開催日:
2016年12月4日(日)、18日(日)
2017年1月8日(日)、22日(日)
時間:13:30~14:30
会場:展覧会場(3階 コレクション展示室)
参加費:無料(要展覧会観覧券)
募集期間:申込み不要当日参加可
学芸員によるコレクション展Ⅴ「コレクションに見る 生活の詩」をめぐるギャラリー・トークを行います。開始時刻までに、3階 コレクション展示室 入口前にお集まりください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2016年12月2日(金)~2017年1月31日(火)
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会場 | 大分県立美術館(OPAM) Google Map |
展示室 | 大分県立美術館 3階 コレクション展示室 |
住所 | 大分県大分市寿町2番1号 |
時間 |
10:00~19:00
(最終入場時間 18:30)
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休館日 |
年中無休 2017年1月4日(水)は展示替えのため休展 |
観覧料 | 一般 300円(250円) 大学生・高校生 200円(150円)
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TEL | 097-533-4500 |
URL | http://www.opam.jp/exhibitions/detail/119 |
大分県立美術館(OPAM)の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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