この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
フランス革命前後、ナポレオン皇妃ジョゼフィーヌや王妃マリー・アントワネットら、王侯貴族や上流階級の人々から愛され、「花のラファエロ」あるいは「バラの画家」と呼ばれたピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759-1840)による色彩版画展。
2012年開催の「ルドゥーテのバラ」展に続く第2弾です。
今回は、色とりどりの花、華麗なブーケや瑞々しい果物等をモティーフにした版画集『美花選』を中心に、水彩による肉筆画も併せて展示することで、ルドゥーテの全体像に迫ります。
※上の作品画像は、広報用に加工しています。
◆ピエール・ジョゼフ・ルドゥーテ(1759-1840)
現在のベルギー南部サンチュヴェールに生まれ、フランスで活躍した植物画家。とくに花を描くことを好んだルドゥーテは、マリー・アントワネットの蒐集室付画家を経て、ジョゼフィーヌの庇護のもとマルメゾン城館に集められた植物を克明に記録する仕事に携わるなど、植物画家として大きな功績を残しました。
◆『美花選』
『美花選』は、すでに『バラ図譜』などを手掛けたことで名声を得ていたルドゥーテが、67歳のときから数年をかけて出版した、彼の集大成といえる植物図譜。全144点すべてをルドゥーテが手掛けており、鮮やかな色彩で描かれた花々のやわらかな佇まいが見る者を楽しませる、単なる記録以上の作品群となっています。ルドゥーテは、スティップル・エングレーヴィング(点刻彫版法)という銅版の技法を用いて、原画を線でなく点によって製版しました。これによって、黒い輪郭線ではなく点の集積で表現された花々は、優美でやわらかな表現となったのです。また、肉筆の水彩画では、発色をよくするため、表面がなめらかで絵具の吸い込み具合が少ないヴェラム(動物の皮から作られる)に描くなど、各方面で、制作のこだわりを見せました。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2016年12月17日(土)~2017年2月5日(日)
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会場 | ひろしま美術館 Google Map |
住所 | 広島県広島市中区基町3-2(中央公園内) |
時間 |
9:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
会期中無休 ※年末年始(12/29~1/2)を除く |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 高大生 900円(700円) 小中生 500円(300円)
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TEL | 082-223-2530 |
URL | https://www.hiroshima-museum.jp/ |
割引券 | http://www.hiroshima-museum.jp/special/detail/201612_redoute-folwers_discount.html |
ひろしま美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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