この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
原色の鮮やかさやテーマ性が強い作品だからでしょうか、”人物を描く”という印象があまりない岡本太郎ですが、初期のパリ時代から晩年まで、描かれているテーマや中心となるモチーフの多くは、人の姿や顔、眼、そしてその内面を含めた人間の在りようです。
岡本の絵の中に描き出された人々の姿を追っていくと、時代によってかなりの変遷が見られます。パリ時代の《傷ましき腕》以降に描かれた消失した作品群では、意外にもオーソドックスな具象的に描かれた人物が多いのですが、アヴァンギャルドの旗手として活動を始めた戦後には、デフォルメされ、ユーモラスに擬人化されたキャラクターのような人間や、ピクトグラムのように記号化された形が目を引きます。
1960年代に入ると、より抽象の度合が強くなり、線のみでカリグラフィックに構成された画面に変わり、そしてその後は、人間の存在そのものを顔や目のモチーフで表現していく時期に移っていきます。また絵画だけでなく、《太陽の塔》をはじめとする立体やモニュメントのモチーフにも、人の姿をかたどった作品はじつはとても多いのです。
初期の代表作《傷ましき腕》から展開していったパリ時代の消失作品の流れも含めて、岡本太郎が描いた人のかたち、表現のヴァリエーション、その幅の広さにも注目してご覧ください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2024年1月20日(土)~2024年4月14日(日) |
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会場 | 川崎市岡本太郎美術館 Google Map |
住所 | 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内 |
時間 | 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日、2月13日(火)、3月21日(木) ※ただし2月12日は開館 |
観覧料 | 1月20日(土)~2月16日(金)常設展のみ開催 一般 500円(400円) 高・大学生・65歳以上 300円(240円) 中学生以下 無料 2月17日(土)~4月14日(日)企画展とのセット料金 一般 700円(560円) 高・大学生・65歳以上 500円(400円) 中学生以下 無料
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TEL | 044-900-9898 |
URL | https://www.taromuseum.jp/ |
川崎市岡本太郎美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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