この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
軽井沢にあるセゾン現代美術館は、現代美術の傑出したコレクションで知られています。その成り立ちには、詩人である辻井喬(堤清二のペンネーム)の存在を欠かすことができません。
当館は、富山県出身の詩人・批評家である瀧口修造の美術へのまなざしを受け継いで、作品の収集を行い、それはセゾン現代美術館のコレクションと重なり合っています。
辻井と瀧口、二人はともに同時代美術の擁護者として作家たちを支援し、その紹介に努めました。本展では、同時代の表現に共鳴した二人の詩人が、いかに20世紀美術を捉えたのかを、セゾン現代美術館のコレクションを中心に紹介します。
◆瀧口修造(たきぐちしゅうぞう 富山県出身、1903~1979)は、詩作と美術評論を軸に、戦前はシュルレアリスムを日本に紹介した一人として、戦後は国内外の前衛的な芸術表現を見つめ、擁護した存在として知られています。
当館に収められた〈瀧口修造コレクション〉には、国内外の作家たちから贈られた様々な作品と、誰かの旅の土産や石ころ、貝殻などが区別されることなく共存しています。これら"瀧口の書斎にたどり着いたモノたち"によるコレクションは、多領域にわたる作家たちと瀧口との交流のスヴニール(思い出の品)であるといえます。
◆辻井喬/堤清二(つじい たかし/つつみ せいじ 1927~2013)
1927年3月東京に生まれる。東京大学経済学部卒。衆議院議長を務めた父・堤康次郎の秘書を経て、1954年西武百貨店入社。同時に1955年より辻井喬のペンネームで詩や小説などを発表しはじめ、その著作は生涯で約120冊におよぶ。1966年には西武百貨店の社長に就任。その後、クレディセゾン、良品計画、ファミリーマートなど多彩な企業群のセゾングループの代表となる。1991年、同グループ代表を辞し、経営の第一線から引退。
1975年に西武美術館を開館。1986年に財団法人高輪美術館(現・一般財団法人セゾン現代美術館)を、また1987年に財団法人(現・公益財団法人)セゾン文化財団を私財で創設し、2013年11月に逝去するまで両財団の理事長として活動。ニューヨークのジャパン・ソサエティーの日本アドバイザリー委員、およびニューヨーク近代美術館の国際評議員を務めた。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2015年12月1日(火)~2016年1月17日(日) |
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会場 | 富山県美術館 Google Map |
住所 | 富山県富山市木場町3-20 |
時間 |
9:30~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日 ・月曜日が祝日の場合は開館 ・祝日の翌日、年末年始(12/28~1/4) ・臨時開館、臨時休館などがあります。詳しくは「ミュージアム・カレンダー」をご覧ください。 |
観覧料 | 一般 900円(団体700円) 大学生 650円(団体500円)
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TEL | 076-431-2711 |
URL | https://tad-toyama.jp/ |
富山県美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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