この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
永地秀太(ながとちひでた 1873-1942)は、旧姓を有吉といい、都濃郡末武北村(現・下松市)の酒造業を営む家に生まれました。徳山中学を卒業後、画家となる志を立てて上京、本多錦吉郎の画塾・彰技堂で洋画を学び、その後、明治美術会附属教場に通って1894年に卒業しました。98年からは陸軍幼年学校に勤務し、1902年に吉田博らとともに太平洋画会を創立しています。20年から22年まで文部省在外研究員として滞欧、帰国後は東京高等工芸学校教授となりました。
この作品は、永地の晩年の静物画で、37年の第1回新文展に出品されています。題名のギリシアの浮彫は、背景の布地の間からのぞいています。テーブルの上には別の色合いの布が敷かれ、その上に花瓶やカップなどの陶器やウィスキーのガラスのビン、ブドウ、メロン、リンゴのほか、洋ナシ、イチジク、アケビなどの果実が配されています。
初期の頃の静物画と比較すると、モチーフを見る画家の視点が少し高くなっており、花瓶などの丸い口の形がより大きく描かれています。この絵の見どころのひとつは、画面いっぱいに並んださまざまな物体の多種多様な質感が、正確に描き分けられているところでしょう。まさにそこが画家の技量の見せ場でもありました。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2024年1月18日(木)~2024年3月31日(日) |
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会場 | 山口県立美術館 Google Map |
住所 | 山口県山口市亀山町3-1 |
時間 |
9:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 ※月曜日が祝日・休日の場合は開館 |
観覧料 | 一般 300円(240円) 学生 200円(160円) 70歳以上及び18歳以下の方 無料
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TEL | 083-925-7788 |
URL | https://y-pam.jp/ |
山口県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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