3.0
不思議な世界
映像作品などは理解しがたい世界ではあったが、手作業によって、文字通り紡ぎだされるあれだけ大きなインスタレーション作品には圧倒された。
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塩田千春(1972年生まれ)の出身地・大阪で、16年ぶりに開催する大規模な個展です。現在ベルリンを拠点として国際的に活躍する塩田は、「生と死」という人間の根源的な問題に向き合い、作品を通じて「生きることとは何か」、「存在とは何か」を問い続けています。
本展覧会は、全世界的な感染症の蔓延を経験した私たちが、否応なしに意識した他者との「つながり」に、3つの【アイ】-「私/I」、「目/EYE」、「愛/ai」を通じてアプローチしようというものです。それぞれの要素はさまざまに作用し合いながら、わたしたちと周縁の存在をつないでいると考えます。
インスタレーションを中心に絵画、ドローイングや立体作品、映像など多様な手法を用いた作品を通じて、本展覧会が 「つながる私」との親密な対話の時間となることでしょう。
◆ テキスト募集
本展の開催にさきがけ、「つながる」をテーマにしたA4サイズのテキストを募集しています。
詳細は、公式サイトをご確認ください。
※展示作品は、本HP掲載作品とタイトルや内容が異なる場合があります。本HP掲載作品は参考作品です。
【FEATURE|内覧会レポート】
私たちはいつもどこかでつながっている。出身地・大阪で16年ぶりとなる大規模個展
| 会期 | 2024年9月14日(土)~2024年12月1日(日) |
|---|---|
| 会場 |
大阪中之島美術館
|
| 展示室 | 5階展示室 |
| 住所 | 大阪府大阪市北区中之島4-3-1 |
| 時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
| 休館日 |
月曜日、9月17日(火)、24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火) ※ただし9月16日(月・祝)、23日(月・休)、10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)は開館 |
| 観覧料 | 一般 2,000円(1,800円) 高大生1,500円(1,300円) 平日:一般1,800円
|
| TEL | 大阪市総合コールセンター(なにわコール) 06-4301-7285 受付時間 8:00-21:00(年中無休) |
| URL | https://nakka-art.jp/exhibition-post/chiharu-shiota-2024/ |
3.0
映像作品などは理解しがたい世界ではあったが、手作業によって、文字通り紡ぎだされるあれだけ大きなインスタレーション作品には圧倒された。
5.0
塩田さんの背景を知らず、赤い糸の作品に出迎えられ(インターナルライン)、最後は自分も投稿したつながるメッセージを探しながら何周もめぐった作品(つながる輪)だけを見て、体感すると、純粋に没入感がすごいなあと思い、これだけでも十分楽しめる展覧会でした。
が、さらに、塩田さんの「生と死」というテーマで、これまでの作品群を知る映像があり、苦しみながら作品を生み出していたことを知り、赤い糸(胎盤から出発している)の意味を知ると、この没入感は、記憶にはない自分が胎児であったころに戻った経験を今させてもらっていることに気づきました。
塩田さんの奥底にマリーナ・アブラモヴィッチの精神が流れていることを知り、ドイツという土地だからこそ生まれたアーティスト塩田千春を実感する展覧会でした。
3.0
塩田さんの作品に、今まではあたたかさとか、安心感を感じたりしていました。ただ、今回は逆に空虚さとか、繋がりの希薄さを感じました。それは、私側の意識の変化であり、塩田さんの作品は、受け手側の気持ちも含めてみるとこんなに違うのかということを痛感しました。
4.0
展示会の宣伝映像に魅せられて、初めて中之島美術館に足を踏み入れました。エスカレーターから展示フロアに降りたった瞬間、目の前に真紅の世界が飛び込んできます。天上から無数の糸が垂れ下がる様は、まるで赤い雨が降ってるのかと錯覚してしまうほど。一瞬でその世界に引き込まれました。一部苦手な作品がありましたが、全体的には大満足でした。チケットは決して安くありませんが、その価値は十分にあったと思います。
大阪中之島美術館で開催中の「塩田千春 つながる私(アイ)展」に行ってきました。この展覧会では、塩田千春の作品が持つ深いテーマと美しさを存分に感じることができました。
美術館の雰囲気
中之島の中心に位置する大阪中之島美術館…readmore
5.0
よく考えられた展示で、みている間は、入る前から出るまで、夢のような時間‐空間。色と糸に包まれ、刺激され、刺され、癒やされ、トラウマに共有し、忌避し、とにかく感情に感覚的に訴える力は圧倒的。入り口は、色と糸と造形。必見。
5.0
TRIO展と同じ美術館で開催されていることもあり、同日にダブル鑑賞した「塩田千春展」
こちらは一人の作家の軌跡をじっくり見せる。
私は彼女の作品が現在のように糸、特に赤い糸を使い始めてから初めてその名前を知るようになったが、この展覧会で作家が今のスタイルになるまでのたどった道も作品紹介と作家のインタビューを交えたビデオで知ることができた。
「探検」の楽しみは、今回の展覧会の副題「つながる私(アイ)I to EYE」のもと、左上の写真の作品に「つながる」をテーマにした手紙を募集していたので、私もそれに参加したこと。1500枚を超える手紙が集まったそうだ。作品の赤い糸を通じて互いに「つながる」のを目で実感した。
その後自分が書いた紙がどこにあるのかワクワクしながら探した。そしてそれを見つけた時の嬉しさ。さらにその自分の書いたものを見知らぬ誰かが読んでくれている。「それ私が書いたものなんです」とお声がけしたことからしばらくこれまで自分たちが他の所で見てきた塩田千春作品鑑賞談義することができて、そこにも見えない糸での「つながり」を感じた。
鑑賞だけにおさまらない新たな体験のできた展覧会だった。
4.0
中之島美術館の4階、TRIO展を横目に、エスカレータを乗り換えて5階展示場に上ってゆく。と、途中からおもむろに、真っ赤な世界が視界に広がってくる。この時点で既にゾクゾク感にスイッチが入る、劇場体験です。
赤、そして白、少しだけ黒。6:3:1くらいでしょうか。
赤の世界。生、血、感情、つながり、といった主題が迫りくるようだ。エントランスや《つながる輪》の巨大なインスタレーションで、無数の赤いロープが降りしきる雨のように視界を覆う空間に佇むと、感覚が朦朧となり意識のバリアは崩れ無防備に。そして塩田千春の作るイメージに同化してしまう。なんなる赤の力だろうか。
白の世界。清、静、起、虚、辺りでしょうか。天井釣で回転する巨大な白ドレス、不在の中の存在感の表現としては、スケールの大きさもありオドロしさも醸す。
黒の世界。本展では脇役、正統性や普遍性の拠り所を与えてくれる。展示室の隅、黒ワイヤ・ドレスの作品《第二の皮膚》は、見落としそうな存在感だが、なぜだか気持ちが落ち着く。
こころが震えては治まり、また震えて、の繰り返し。圧倒、感激の展覧会でした。
今年度一番観たかった展覧会でした。5階展示室へエスカレーターで上っていくと、右手に展覧会の大きなバナー、そうして目の前に現われたのは天井から無数の赤い糸が垂れさがり・・・心が震えるというか、ゾワゾワするというか。「あぁ~これ…readmore
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塩田千春《インターナルライン》2022年 写真:Anders Sune Berg ©JASPAR, Tokyo, 2024 and Chiharu Shiota
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