この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
アンデルセンの童話やレゴのブロックなどでおなじみの国、デンマーク。国連発表の報告書により、国民幸福度・世界一の国としても知られます。
またこの国は北欧の中でもとりわけ、歴史に名を残すデザイナーを数多く生んできたデザイン大国です。アルネ・ヤコブセン、ハンス・ウェグナー、フィン・ユールなどはいずれも、いわゆるミッド・センチュリーというデザイン史上の黄金期の立役者となりました。
彼らの作品に見ることのできるシンプルな美しさ、生活に寄り添う機能性、技術力に支えられた高いクオリティは、現代に至るまでこの国のデザインの大きな特徴をなしています。こうした「デンマーク・デザイン」は、誰もが良質で快適な住まいを持つことを推奨してきた、福祉国家としてのデンマークのあり方を示すものと言うこともできるでしょう。
本展覧会は日本で初めての、デンマークに特化した本格的なデザイン展です。デンマーク・デザイン博物館の学術協力のもと、家具、食器、日用品、ポスターなどの作品を一堂に展示します。デンマークという国に秘められた豊かな創造性の核心に触れていただく機会となることでしょう。
◆各章の概要
1章(~20世紀初頭)
デンマーク・デザインの原点であり、日本でもよく知られるロイヤル・コペンハーゲンの食器シリーズをはじめとする陶磁器を展示します。
2章(20世紀前半)
デンマーク・デザインが黄金期を迎える前夜、伝統に基づきながらシンプルで機能的なデザインを求めるデンマーク国内の新たな動きの中で生まれた、家具やプロダクトなどの作品をご紹介します。
3章(20世紀半ば)
黄金期のデザインの代表作を、家具を中心に展示します。柔らかで温かみのある形や、人間工学や量産性にかなうデザインを特徴とするデンマーク独自の「オーガニック・モダニズム」を一望します。
4章(20世紀後半~現代)
デンマーク・デザインの特質と伝統を受け継ぐ現代の作品をご紹介します。また、ハンス・ウェグナーのデザインによる家具に触れて楽しむことのできるコーナーも設けます。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2016年12月23日(金・祝)~2017年2月12日(日)
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会場 |
長崎県美術館
![]() |
住所 | 長崎県長崎市出島町2-1 |
時間 |
10:00~20:00
(最終入場時間 19:30)
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休館日 | 12月26日(月)、12月29日(木)~1月1日(元日)、1月10日(火)、1月23日(月) |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 大学生・70歳以上 900円(700円) 高校生 700円(500円) 中学生以下 無料
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TEL | 095-833-2110 |
URL | http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/442 |
長崎県美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

フィン・ユール《チーフテンチェア/エジプシャンチェア》1949年 デンマーク・デザイン博物館
photo : Designmuseum Danmark / Pernille Klemp

ピートロ・クローン《カップ&ソーサー「鷺のサーヴィス」》1915年 塩川コレクション

カーアン・ケルゴー=ラースン《皿「ブルーフルーテッド メガ」》(ロイヤル コペンハーゲン)2000年
デンマーク・デザイン博物館 photo : Royal Copenhagen

アルネ・ヤコブセン《エッグチェア》1958年 個人蔵 photo : Michael Whiteway

アルネ・ヤコブセン《コーヒーポット、クリーマー、砂糖入れ「シリンダ・ライン」》1964年 個人蔵
photo : Michael Whiteway

アルネ・ヤコブセン《テキスタイル「レモン」》1955年頃 個人蔵
photo : Michael Whiteway

イェンス・クヴィストゴー《両手鍋「コベンスタイル」》1954年 個人蔵 photo : Michael Whiteway

ヴェアナ・パントン《パントンチェア》1967年 個人蔵 photo : Michael Whiteway

カイ・ボイイスン《玩具「サル」》1951年 個人蔵 photo : Michael Whiteway