この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
宮城県美術館の開館から今日まで、42年の歴史の中で収集され、美術館を特色づけてきたコレクション。数々の作品の中から、リニューアル休館前の「今、見ておきたい」選りすぐりの名品を展示します。
日本の近現代美術名作選
明治時代に日本の洋画黎明期を担った高橋由一から、大正・昭和期に古典の追究から新しい感覚の日本画を描いた安田靫彦、近年世界的な注目を集めている戦後のムーブメント「GUTAI（具体美術協会）」の中核・吉原治良の作品など、多彩なコレクションの中から日本の近現代美術約40点を展示します。萬鉄五郎や松本竣介、平福百穂など、美術の世界に確かな足跡を残した東北ゆかりの画家たちの作品も見逃せません。
洲之内コレクション 絵のなかの散歩、気まぐれ美術館の代表作から
現代画廊の画廊主でコレクターでもあった文筆家の洲之内徹。『芸術新潮』にエッセイ「気まぐれ美術館」を13年間連載し、その画家が有名無名であるかにかかわらず、心惹かれるまま本音で美術と向き合う姿勢は、多くのファンを呼びました。洲之内の手元に最期まで残された「洲之内コレクション」の中から、書籍『絵のなかの散歩』『気まぐれ美術館』に登場する名作たちをご覧ください。
ドイツ表現主義美術の名作 クレーとカンディンスキー
20世紀前半のドイツ美術を柱とした海外美術のコレクションも、宮城県美術館の特色です。中でもパウル・クレーとヴァシリー・カンディンスキー、表現主義を代表する二人の作品は、国内有数の質と量を備えています。今回はコレクションの中でも選りすぐりの代表作を並べて、二人の歩みを概観できる展示とします。
佐藤忠良の彫刻の代表作／素描の世界
1990年に開館した佐藤忠良記念館では、宮城県生まれの彫刻家・佐藤忠良(1912－2011)の初期から晩年に至る代表作を常時展示しています。日本の具象彫刻を牽引した佐藤忠良は、また絵の仕事でも活躍しました。今回の展示では、《群馬の人》、《帽子・夏》などの彫刻の代表作はもちろん、彫刻家の眼が感じられる人物デッサンや日常的にとったスケッチも充実させます。
ありがとう山脇百合子さん
月刊絵本「こどものとも」(福音館書店)の初期作品を中心とする絵本原画コレクション。その中でも最も多くの所蔵数を数えるのは山脇百合子さん(旧姓大村、1941-2022)の作品です。《いやいやえん》《そらいろのたね》《あひるのバーバちゃん》など、山脇さんの手から生まれた童話や絵本のイメージは、多くの読者の思い出に残っていることでしょう。通常より拡大した12タイトル約200点の展示よって、昨年逝去された山脇さんの歩みを振り返ります。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2023年4月19日(水)～2023年6月18日(日) |
|---|---|
| 会場 |
宮城県美術館
 Google Map |
| 展示室 | 本館1階展示室、佐藤忠良記念館展示室 |
| 住所 | 宮城県仙台市青葉区川内元支倉34-1 |
| 時間 |
9:30～17:00
|
| 休館日 |
月曜日 5月1日は開館 |
| 観覧料 | 一般 300円（240円） 大学生 150円（120円） 高校生以下 無料
|
| TEL | 022-221-2111 |
| URL | https://www.pref.miyagi.jp/site/mmoa/exhibition-20230419-p01-01.html |
宮城県美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 ｜ 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか？
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
宮城県で開催中の展覧会
出展作品・関連画像IMAGES
ヴァシリー・カンディンスキー 《商人たちの到着》 1905年 宮城県美術館蔵
山脇百合子《ぐりとぐらかるた》「あ」原画 1984年 宮城県美術館蔵
高橋由一 《宮城県庁門前図》 1881年 宮城県指定有形文化財（絵画）宮城県美術館蔵
松本竣介 《画家の像》 1941年 宮城県美術館蔵
長谷川潾二郎 《猫》 1966年 洲之内コレクション 宮城県美術館蔵
靉光 《鳥》 1940年 洲之内コレクション 宮城県美術館蔵
萬鉄五郎 《自画像》 1915年 洲之内コレクション 宮城県美術館蔵
パウル・クレー 《橋の傍らの三軒の家》 1922年 宮城県美術館蔵
佐藤忠良《自画像》1972年 宮城県美術館蔵
