この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
長崎有数の資産家のひとりとして「銅座の殿様」とよばれた永見徳太郎(ながみとくたろう 1890–1950)。
永見家は江戸時代より続く長崎を代表する商家であり、若くしてその当主となった徳太郎は、青年実業家としての活動を展開する一方、南蛮美術を中心としたコレクター、戯曲等の執筆に励む文筆家、写真や絵画を手がけるアーティストなど、驚くべき多彩な顔をもって長崎の芸術文化に関わりました。文化人としての永見の名は長崎にとどまらず全国にとどろき、芥川龍之介、竹久夢二など中央で活躍する芸術家たちが長崎を訪れる際には銅座の永見邸を訪れ、永見の蒐集した美術・工芸作品を鑑賞し、長崎のもつ異国情緒を存分に味わっていたといいます。後半生は長崎を離れるものの、長崎に対する愛情は途絶えることなく、精力的な執筆活動を通して、長崎の芸術文化の発信につとめました。
本展では、永見が手がけた絵画や写真作品をはじめ、南蛮美術を中心とする旧蔵品、交流した芸術家たちの作品を展示することで、その多彩な仕事の全貌に迫ります。それは同時に、近代の長崎における芸術世界の一側面を照らし出すことにもつながるでしょう。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2023年10月14日(土)~2024年1月8日(月・祝)
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会場 |
長崎県美術館
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住所 | 長崎県長崎市出島町2-1 |
時間 |
10:00~20:00
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休館日 |
10月23日(月)、 11月6日(月)、13日(月)、27日(月)、 12月11日(月)、25日(月) 12月29日(金)~2024年1月1日(元日) ※11月6日(月)は、本展以外は開館 |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 大学生・70歳以上 1,000円(800円) 高校生以下 無料
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TEL | 095-833-2110 |
URL | https://www.nagasaki-museum.jp/ |
長崎県美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

永見徳太郎《赤道近くの海》1920年、油彩・カンヴァス、長崎県美術館【通期】

永見徳太郎《長崎港》1912-25年、油彩・カンヴァス、長崎県美術館【通期】

満谷国四郎《長崎の人》1916年、油彩・カンヴァス、倉敷市立美術館【通期】<永見旧蔵品>

《南蛮人交易図》江戸時代(17 世紀後期)、紙本着色、神戸市立博物館【前期及び中期】<永見旧蔵品>

《色絵象にインド風俗図壺》江戸時代(18世紀後期)、有田焼、神戸市立博物館【通期】<永見旧蔵品>

《マリア観音像》18世紀前期、陶、神戸市立博物館【通期】<永見旧蔵品>

竹久夢二《長崎十二景 眼鏡橋》1920年、水彩・紙、福田美術館【前期】<永見旧蔵品>

竹久夢二《長崎十二景 出島》1920年、水彩・紙、福田美術館【前期】<永見旧蔵品>

竹久夢二《長崎十二景 凧揚げ》1920年、水彩・紙、福田美術館【前期】<永見旧蔵品>
※竹久夢二《長崎十二景》及び《女十題》は、長崎での手あついもてなしに感謝して永見に贈られたもの。中期・後期は木版画による《長崎六景》及び《女十題》を展示します。