この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
「スペイン」という国についてみなさんはどのようなイメージを抱くでしょうか。異国情緒、豊饒な芸術文化、歴史的建造物の数々...。そのイメージはどのように形成されたのでしょうか。実は「版画」がそのために大きな役割を担っていたのです。
本展では、スペインに関わる版画制作の史的展開を17世紀初頭から 20世紀後半までの長大な時間軸で概観します。写し伝えることのできる「版画」が、美術メディアとしてスペインに関するイメージの形成や流布にどのように貢献したか、200 点を超える作品から探るこれまでにない企画です。ゴヤやフォルトゥーニ、ピカソ、ミロ、ダリら巨匠たちの仕事を含んだスペイン版画の系譜を辿ることに加え、それらの影響下に英仏で制作された作品も多数紹介します。
また、本展の出品作は、国立西洋美術館と長崎県美術館所蔵のスペイン美術コレクションを中心にすべて国内で所蔵されている作品であり、今日までの日本におけるスペイン美術の受容とそれに付随した豊かなコレクション形成の様相も浮き彫りになることでしょう。制作技術の発展に伴って表現の多様性と多義性を深め続けてきた版画芸術の精髄をご覧ください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2023年4月8日(土)~2023年6月11日(日) |
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会場 |
長崎県美術館
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住所 | 長崎県長崎市出島町2-1 |
時間 | 10:00~20:00 (最終入場時間 19:30) |
休館日 |
4月10日(月)、4月24日(月)、 5月8日(月)、5月22日(月) |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 大学生・70 歳以上 1,000円(800円) 高校生以下 無料
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TEL | 095-833-2110 |
URL | https://www.nagasaki-museum.jp/ |
長崎県美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

ラモン・カザス《 「アニス・デル・モノ」のポスター》1898年、カラー・リトグラフ、国立西洋美術館

フランシスコ・デ・ゴヤ《理性の眠りは怪物を生む》『ロス・カプリーチョス』第43番、1797-99年、エッチング、アクアティント、長崎県美術館

ギュスターヴ・ドレ原画、エリオドール・ピサン版刻「彼の頭は本のなかで読んだもろもろのことからなる幻想でいっぱいになってしまった」『ドン・キホーテ』(第1 巻)、1863年刊、木口木版、国立西洋美術館研究資料センター

フランシスコ・デ・ゴヤ《バルタサール・カルロス王太子騎馬像(ベラスケスに基づく)》1778年、エッチング、ドライポイント、国立西洋美術館

ギュスターヴ・クールベ《もの思うジプシー女》1869年、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館 松方コレクション

エドゥアール・マネ《ロラ・ド・ヴァランス》1863年、エッチング、アクアティント、国立西洋美術館

フランシスコ・デ・ゴヤ《マドリード闘牛場でフアニート・アピニャーニが見せた敏捷さと大胆さ》『闘牛技』第20番 1816年、エッチング、アクアティント、長崎県美術館

ラモン・ピチョット《2人の少女》1906年頃、エッチング、アクアティント、プぺ法による着彩、国立西洋美術館

ホセ・グティエレス・ソラーナ《腕を組んで踊る仮面たち》1932-33年頃(1943年以前)、エッチング、長崎県美術館