3.0
わからずとも
横浜のローズフェスついでに色々と回っていたら、たまたまこちらを見つけました。鎌倉と大佛次郎の関係や活動内容を示す資料や使っていた調度品などもあり面白かったです。実朝と桜子の展示は金塊和歌集なんかを理解しているとさらに楽しめたと思います。定家と実朝の関係などそこも踏み込んだ展示があるとさらによかった。
ねこ好きにもたまらない空間です。
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本展では、作家・大佛次郎(1897-1973)による時代小説『源実朝』と『桜子』を取り上げます。
【第一部】『源実朝』
武士の棟梁ながら和歌を愛した鎌倉三代将軍実朝の数奇な運命を、『金槐和歌集』に遺された歌とともに辿った歴史小説です。大佛は長い鎌倉住まいで体感した四季の風物を表現し、史実については同じ鎌倉在住の歴史家・亀田輝時や歌人・吉野秀雄の協力を得て、実朝が生きた中世鎌倉を鮮やかに描き出しました。
【第二部】『桜子』
『桜子』は、大佛自身が「甘い春の月の世界のもの」と表現した作品。室町期、足利義政将軍の時代に応仁の乱で荒廃した京の町を舞台に、桜の木の下で拾われた謎の姫と、足軽の大男・弁慶の心の触れ合いを主軸に、乱世を生きる人々の愛憎を、情感豊かに描いています。
大佛が「リアルな時代小説に傾きかけている自分を知って、大衆小説にふさわしいロマンチシズムに戻ろうと反映した折の仕事」と語るとおり、内容は物語性を重視しており、由緒ある香木などの雅な仕掛けや、日本画家の佐多芳郎が寄せた美しい描線の挿絵とが相まって、幻想的な印象を与えます。
歴史に肉付けした『源実朝』、歴史から想像の翼を広げて紡いだ『桜子』。史実と創作、武士と雅が交錯する、中世が舞台の大佛作品を紹介します。
会期 |
2022年4月23日(土)〜2022年8月21日(日)
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会場 |
大佛次郎記念館
![]() |
住所 | 神奈川県横浜市中区山手町113番地 |
時間 |
10:00〜17:30
(最終入場時間 17:00)
|
休館日 |
月曜日 月曜祝日の場合は、翌平日 |
観覧料 | 一般 200円 団体(20名以上) 150円
|
TEL | 045-622-5002 |
URL | http://osaragi.yafjp.org/ |
3.0
横浜のローズフェスついでに色々と回っていたら、たまたまこちらを見つけました。鎌倉と大佛次郎の関係や活動内容を示す資料や使っていた調度品などもあり面白かったです。実朝と桜子の展示は金塊和歌集なんかを理解しているとさらに楽しめたと思います。定家と実朝の関係などそこも踏み込んだ展示があるとさらによかった。
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佐多芳郎≪櫻子≫
外函『櫻子』(新潮社)
「源実朝」草稿(雑誌「新女苑」掲載時のものか)
歌舞伎「桜子」に寄せた原作者の言葉(昭和35年5月歌舞伎座で上演)
書影『源實朝』(六興出版)