この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
明治40(1907)年、福島県河沼郡会津坂下町に生まれた版画家・斎藤清は、日本の近代版画を代表する作家のひとりです。父親の事業の行き詰まりによって4歳で郷里・会津を離れ、その後、北海道夕張から小樽、札幌へと移り住みました。
尋常高等小学校の卒業後は、看板店で働き、また図画教員の成田玉泉にデッサンや油彩を教わりますが、より本格的に勉強するため、昭和6(1931)年に東京へ移住、広告宣伝の仕事をしながら絵を学び、昭和7(1932)年には第9回白日会展に出品した油彩画が初入選を果たします。昭和11(1936)年、安井曾太郎の木版画《正月娘姿》に刺激を受けて制作した《子供座像》《子供》が第5回日本画協会展に初入選、以降、版画制作へと傾倒していきます。昭和24(1949)年、在日外交官の夫人らが主催して旧徳川邸で開催されたサロン・ド・プランタン展に出品の《ミルク》が一等賞を受賞、昭和26(1951)年にはサンパウロ・ビエンナーレに日本代表として《凝視(花)》を出品するなど、外国人の間で人気となって海外でめざましい活躍を見せ、平成9(1997)年に90歳で亡くなるまで、世界的に知られる版画家として国内外で数々の作品を発表しました。柔らかな曲線とシャープな直線とを自在に組み合わせて構築されたシンプルな構図は、対象となるものの特徴を的確にとらえ、今も多くの人を魅了し続けています。
本展覧会では、戦後から晩年まで、およそ半世紀におよぶ斎藤清の作品群のなかから版画作品89点を厳選し、9つの章で紹介します。また、創刊号から担当したNHK「きょうの料理」のテキスト表紙絵もあわせて紹介し、斎藤清作品の造形の魅力に迫ります。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2022年7月9日(土)~2022年9月4日(日) |
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会場 | 高崎市タワー美術館 Google Map |
住所 | 群馬県高崎市栄町3-23 高崎タワー21 |
時間 |
10:00~18:00
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休館日 |
月曜日 7月11日、19日、25日 8月1日、8日、12日、15日、22日、29日 |
観覧料 | 一般 600円(500円) 大高生 300円(250円)
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TEL | 027-330-3773 |
URL | https://www.city.takasaki.gunma.jp/site/tower/3148.html |
高崎市タワー美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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