この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
今年もひな祭りの季節がやってきました。佐野美術館の様々な雛の紹介です。
涼やかな目許が印象深い享保(きょうほ)雛は、ほっそりと伸びた指先、左右に張った袖など、他の雛とはまったく違う魅力にあふれています。
江戸の名工原舟月(はらしゅうげつ)作と伝わる古今雛は、浮世絵から抜け出てきたかのような豪華な姿で、現在の雛の形はここから始まったといわれます。
檜皮葺(ひわだぶき)の屋根も見事な御殿飾りは大正時代の名品です。御所を精巧に模した建物は部材ひとつひとつを組み立てるいわば“ジャパニーズ・ドールハウス”です。
幼い表情が可愛らしいおぼこ雛は趣向を凝らした「変わり雛」のひとつで、はち切れんばかりの明るい顔立ちに思わず笑みを誘われます。
そして江戸八丁堀の名物と謳われた極小雛飾り。細緻な蒔絵の美しさは必見です。春の一日、佐野美術館のひな祭りで優雅にお過ごしください。
同時展示:「近代の創作人形」「墨彩の詩人 近藤浩一路のスケッチ」
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2023年2月18日(土)~2023年4月2日(日) |
---|---|
会場 |
佐野美術館
![]() |
住所 | 静岡県三島市中田町1-43 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
木曜日 ※2月23日は開館 |
観覧料 | 一般・大学生 1,100円 小・中・高校生 550円
|
TEL | 055-975-7278 |
URL | https://www.sanobi.or.jp/exhibition/doll_2022/ |
佐野美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
静岡県で開催中の展覧会
出展作品・関連画像IMAGES

《享保雛》江戸時代 個人蔵

伝原舟月《古今雛》江戸時代 佐野美術館蔵

《仁杉家旧蔵雛飾り 有職雛》江戸時代 佐野美術館蔵

初代櫻木宗甫 頭:十二世面庄《おぼこ雛 内裏雛〉昭和6年(1931) 佐野美術館蔵

《仁杉家旧蔵雛飾り 懸盤 二の膳》江戸時代 佐野美術館蔵

《嵯峨人形 母子》江戸時代 佐野美術館蔵

《御殿飾り》大正14年(1925) 佐野美術館蔵

平田郷陽《金太郎》昭和26年(1951) 前島秀章・久代夫妻コレクション 佐野美術館蔵