この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
世界の形態が変容する今、
金氏徹平が新たに「彫刻」を問う!
身の回りの物を既存の意味や用途から解放し繋げていくコラージュ的手法で、思いもしなかった形象や風景をダイナミックに現出させる金氏徹平。近年は文学、演劇、ますます多様な領域を横断し、さまざまなコラボレーションに取り組んできた金氏が、あらためて “彫刻” に向かいあう「S.F.」シリーズ最新作《S.F.(Something Falling/Floating)》。人工湖のほとりにたたずむバブルの遺産建造物から誕生した美術館を舞台に展開する金氏徹平の “S.F.ワールド” をご堪能ください。
◆ 作家メッセージ
この展覧会は、僕がこの5~6年の間に取り組んできた様々なコラボレーションや、領域の横断、芸術祭などにおけるサイトスペシフィックなプロジェクト、もしくは世界の形態の変容を踏まえて、個人的な営みや空間から始める新たな“彫刻”についてのインスタレーションになると思います。
“不安もしくは不安定な時代”という言い方がありますが、僕の知っている限りでも歴史的にも、そうでなかった時などないのではないかと思います。その中で、既存の物から意味や価値が無くなっていく過程のあるポイントと、形を持たない物に意味や価値が新しく生じる過程のあるポイントが正反対のベクトルの中で一致する瞬間のようなものを塊にしていくことにリアリティがあると考えています。それは「自然」と「人為」の関係でもあり、目には見えていないものがいつでも漂っていて、あらゆる境界線をくぐり抜けて攪拌させている状態でもあります。例えば、降雪にしても、洪水にしても、ウイルスにしても、その形について考えると、それは人や都市や社会の形をしているのではないでしょうか。
◆ 金氏徹平 プロフィール
1978年京都府生まれ。2001年、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)に交換留学。2003年京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。現在、同大学美術学部彫刻専攻准教授。主な個展に、横浜美術館(2009年)、ユーレンス現代美術センター(北京、2013年)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2016年)など。平成24年度京都市芸術新人賞、平成27年度京都府文化賞奨励賞、平成30年第29回タカシマヤ文化基金受賞。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2022年4月16日(土)~2022年6月26日(日) |
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会場 | 市原湖畔美術館 Google Map |
住所 | 千葉県市原市不入75-1 |
時間 |
10:00~17:00
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休館日 |
月曜日 祝日の場合は翌平日 |
観覧料 | 一般 1,000円(800円) 大高生・65歳以上 800円(600円)
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TEL | 0436-98-1525 |
URL | https://lsm-ichihara.jp/ |
市原湖畔美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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