この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
「彫刻」の概念の再構築を試み、一貫して「彫刻とはなにか」を追求し続けてきた日本を代表する彫刻家、戸谷成雄。チェーンソーで木を彫り刻むことで生まれる作品には、文明論的近代批判、人間への洞察、土地の記憶、自然への想像力が深く刻み込まれています。
本展では、ダムの建設により誕生した人工湖の畔にたたずむ当美術館の時空間をひとつのインスピレーションとして、巨大なヴォイド(アトリウム空間)を中心に、<森><土地><水脈>に連なる作品を展観します。戸谷の彫刻世界の新たな魅力を発見いただければ幸いです。
◆戸谷成雄(とやしげお)
1947年長野県生まれ。埼玉県秩父にアトリエをかまえる。愛知県立芸術大学大学院彫刻専攻修了。ポスト・ミニマリズムやもの派といった潮流の中で解体された彫刻の再構築を試みて、1970 年代より一貫し人間の存在認識に通じる彫刻の原理とその構造を追求し、作品の実践を持ってその本質と可能性を提示し続けてきた。洞窟、ギリシア・ローマ彫刻から現代に至る古今東西の芸術史観を自由に往来し、類い稀な彫刻論に裏付けされた作品群により、日本、アジア、パシフィックを代表する彫刻の第一人者と目される。
主な展覧会に「 < 山 – 森 – 村 > 戸谷成雄」(町立久万美術館、1994)、「視線の森」(広島市現代美術館、1995)、「戸谷成雄 森の襞の行方」(愛知県美術館、2003)、「洞穴の記憶」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、2011-2012 )、「戸谷成雄─現れる彫刻」(武蔵野美術大学 美術館・図書館、2017)など。1988年ヴェネチア・ビエンナーレ参加以降、第1回アジア・パシフィックトリエンナーレ(ブリスベン、1993)、光州ビエンナーレ( 2000、アジア賞受賞)など多くの国際展に参加し、国内外で活躍。 2004年芸術選奨文部科学大臣賞、2009年紫綬褒章受章。武蔵野美術大学彫刻科名誉教授。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2021年10月16日(土)~2022年1月16日(日)
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会場 | 市原湖畔美術館 Google Map |
住所 | 千葉県市原市不入75-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 祝日の場合は翌平日 年末年始 12月27日(月)~2022年1月3日(月) |
観覧料 | 一般 800円(700円) 大高生・65 歳以上 600円(500円)
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TEL | 0436-98-1525 |
URL | https://lsm-ichihara.jp/ |
市原湖畔美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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