日輪 —HINOWA—
讃岐國分寺大日如来制作プロジェクトで出会った作家たち
菊地貴子・塩崎顕・永岡郁美
UCHIGO and SHIZIMI Gallery
- 開催期間:2021年7月30日(金)~2021年9月4日(土)
- クリップ数:5 件
この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
彫刻家・大森暁生氏とその工房では現在、1486年に焼失した大日如来像を東宝記に基づいて忠実に再現し、讃岐國分寺(香川県)に納めるという『大日如来制作プロジェクト』が進められています。
本展では、このプロジェクトにて彩色を担当している作家3名による作品を展示します。
現代、更にこのコロナ禍の中でも日頃作品を作り発表する事を生業としている作家達は、よりその内容や意義を問われる時代になっています。その様な中、本展のテーマは『日輪-HINOWA-』としました。
大日如来の「大日」とは「大いなる日輪」という意味であり、宇宙の真理・宇宙そのものを指します。
仏像の彩色作業をきっかけとして出会った3人の作家の作品群が、現代における日輪とまでは勿論言わぬまでも、鑑賞して下さった方々に、ささやかな何か、ほのかな明るさを伝えることの出来るような空間を生み出していける事を願っています。
(アーティストステートメント)
繊細でありながらも確かな表現力で描かれている作品、そしてそれぞれが織りなす独自の世界観をぜひ会場でお楽しみください。
なお、UCHIGO and SHIZIMI Gallery では本展を皮切りに、今後2回に亘りこの大日如来制作プロジェクトの参加作家による展覧会を開催します。第1回目である本展は彩色、次回は彫刻スタッフ、最後は大森暁生氏本人の展覧会を予定しています。詳細については後日、ギャラリーの公式サイトをご確認ください。
プロフィール (五十音順)
◆ 菊地 貴子 KIKUCHI Takako (1991-)
2018年に東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業後、2020年に同大学大学院を修了。「七宝焼×日本画」という独自の組み合わせで作品を制作。七宝の光沢と透明感、そして岩絵具で作られる繊細であたたかみのある作風が特徴。「どんなものにもあるキラリと光る素敵な魅力に気づく楽しさを感じてもらいたい」という作家の願いのとおり、それぞれのモチーフは二つの技法の組み合わせにより更に味わい深く表現されている。
◆ 塩崎 顕 SHIOZAKI Ken (1972-)
多摩美術大学大学院美術研究科を修了。主に平安~江戸時代の日本絵画に着目し、テーマの多様性や工芸的な技術の高さを再評価すると共に当時の様式やエッセンスを再構成しながら作品を制作。現代の日本人が持つ美意識や感性に訴えかける平面絵画作品を描くことで、アートの世界における「日本絵画」の存在と可能性を提示している。
◆ 永岡 郁美 NAGAOKA Ikumi (1987-)
2011年多摩美術大学絵画学科日本画専攻を卒業後、2013年に東京藝術大学大学院文化財保存学日本画修士過程を修了。岩絵具と膠といった伝統的な日本画の素材を主体に作品を制作。対象は動物や鳥が中心だが、全て実際に「見た」もしくは「触れた」中で美しいと感じた命あるものをモチーフにしている。動物達の生命の強さと神秘性が柔和な雰囲気でありながらも確かな技術で見事に表現されている。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2021年7月30日(金)~2021年9月4日(土) |
---|---|
会場 | UCHIGO and SHIZIMI Gallery Google Map |
住所 | 東京都千代田区神田神保町2-11-4 メゾンドヴィレ神田神保町1F (さくら通り沿い) |
時間 | 10:00~18:30 |
休館日 | 日曜日 祝日 |
観覧料 | 無料 |
TEL | 03-6261-0018 |
URL | https://www.uchigoshizimi.com/2608536650mdashhinowamdash.html |
講演会・イベント情報EVENT INFORMATION
◆ オープニングレセプションの開催可否に関しては、後日 公式サイトをご確認ください。
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都千代田区で開催中の展覧会