5.0
点から面へ
日本画にそれほど詳しくなく、蕪村においては俳諧の人のイメージが強く蕪村の画と言われてもあまりピンとこなかった私。
でも、この展覧会はそんな私でもとてもわかりやすかった。点でしかなかったそれぞれの作品、その時代の作品が面としてきちんと体感できた。『十便十宜図』がなぜこの世に出たのか、それがとてもわかりやすく整理されていた。学芸員さんの大雅と蕪村に対する熱い想いも感じられるとても素晴らしい展覧会だった。気がつくと図録を手にしていた(笑)。じっくり図録を読み込みこの時代を再度味わいたい。