5.0
科学的に絵画を見る方法を学ぶ
有名絵画の紹介とクローン文化財技術をはじめとする科学技術の紹介がセットになった展覧会だった。
ゴッホをはじめとする印象派の筆のタッチまで細かくクローンで復元する技法に驚かされた。また、印象派の独特な色彩の使い方や色の見え方を詳しく解説しており、小中学生から大人まで楽しめるコンテンツになっていた。
本物と見分けがつかないまでに高性能になった場合、オリジナルを鑑賞する意義とは何なのか、オリジナルを保有する美術館は作品の保全に努め、そうでない美術館への貸出は行われなくなるのだろうかなど、美術鑑賞の転換期になりうる技術の開発が進んでいることを目の当たりにし、様々なことに思いを巡らせることのできる展覧会だった。