この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
宮崎県立美術館の収蔵作品約4,200点から選りすぐった作品を紹介するコレクション展。郷土作家はもちろん、海外の著名な作家の作品も多数紹介しており、県外から来られたお客様にも大好評をいただいています。
コレクション展は年に4回、多彩なテーマを設けて開催します。今回は、「名品セレクション +生誕100年野見山暁治」「宮崎の美術 -郷土の日本画」「宮崎の彫刻家たち」「瑛九抄」の4つのテーマで展示しています。
◆名品セレクション +生誕100年野見山暁治
コレクションを代表する名品の中から、様々な線によって表現される動きや形態に注目して作品を展示します。繊細で緊張感のある線描で、幻想的な世界を表現したヴォルス、手の運動の軌跡を曲線として捉え、スピード感を持って表現したジャーコモ・バㇽラ、鮮やかな色面と太い線による画面構成から風の動きを感じさせる村井正誠など、多様な表現をご覧ください。加えて、100歳を迎えた今なお現役で活躍する画家・野見山暁治の作品を紹介します。
◆宮崎の美術 -郷土の日本画
宮崎県出身の日本画家として、伝統的な狩野派の流れを汲む山水画で力を発揮した山内多門、秀麗な美人画で活躍した益田玉城が挙げられます。一方、洋画家では、太い輪郭線と鮮やかな色彩で独自の画風を追求した塩月桃甫、力強い筆遣いで生命力あふれる女性像を描いた山田新一などが活躍しました。今回は、宮崎県を代表するこれらの作家の作品とともに、高鍋の安田守世(李仲)や都城の大野重幸など、郷土の日本画を紹介します。
◆宮崎の彫刻家たち
西洋から彫刻という概念がもたらされて以来、日本でも様々な素材や技法が用いられるなど表現の幅が広がり、宮崎県からも独自の表現を求めた多くの彫刻家たちが輩出しました。柔らかな曲線により縦長にデフォルメされた女性像を表した渡辺小五郎、写実的な表現で肖像彫刻などを制作した白石盛香、木やブロンズなど異なる素材を組み合わせ、従来の彫刻の伝統にとらわれない独自の手法で表現を続けている保田井智之など、宮崎県出身の5人の彫刻家たちによる作品をお楽しみください。
◆瑛九抄
宮崎県出身の瑛九は、生涯を通じて常に新しい表現を求め、写真や版画、油彩など様々な技法に取り組みました。また、画業以外にも文筆活動や美術団体の結成、エスペラントの普及といった活動など、多方面で活躍しました。短くも濃密な生涯の中で、瑛九はミヤ子夫人をはじめとする家族との深い絆や、多くの作家たちとの交流がありました。ここでは、油彩やフォト・デッサンなどの作品、写真や書籍などの資料とともに、様々な視点で語られる瑛九像を紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2021年1月9日(土)~2021年4月6日(火)
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会場 |
宮崎県立美術館
![]() |
住所 | 宮崎県宮崎市船塚3-210(県総合文化公園内) |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日 1月12日(火) ※ただし、1月11日、2月15日、2月22日は開館 |
観覧料 | 無料 |
TEL | 0985-20-3792 |
URL | https://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/ |
宮崎県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
講演会・イベント情報EVENT INFORMATION
◆ 学芸員によるギャラリートーク
内容:展示の見所や作品について、分かりやすくお話しします。
日時:1月10日(日)、2月28日(日)、3月21日(日) いずれも14:00~ 30分程度
場所:1階 コレクション展示室
※申込不要・参加無料
※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、中止や変更が生じる場合があります。
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出展作品・関連画像IMAGES

瑛九「作品」

瑛九「母」

ヴォルス 無題

ジャーコモ・バㇽラ「ボッチョーニの手の力線」

塩月桃甫「少女」

山内多門「松竹梅」(右隻)

渡辺小五郎「すわった女」

保田井智之「torusの船」