この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
尾張藩で「御秘本」として収められていた書物に『張州雑志(ちょうしゅうざっし)』という地誌があります。同書は尾張藩士・内藤東甫(とうほ/正参(まさみつ))(1728~1788)によって18世紀後半に編纂され、東甫の歿後、未完の状態にあったものを同藩士・赤林信定が100冊に装丁し、藩に献上しました。尾張の情報が細密に記録されていたことにより「御秘本」扱いになったと考えられています。
『張州雑志』は単なる地誌にとどまらず、多様な性格を帯びた書物です。たとえば、諸本の引用・比較による綿密な歴史・風俗考証がなされていたり、宝物や動植物が写実的かつ色鮮やかに描かれていたりするなど、史料叢書や博物図譜といった側面も持ち合わせており、ゆえに尾張の百科事典ともいえましょう。とりわけ、東甫による色彩豊かな挿絵は同書の最大の特色で、読者に豊かなイメージを抱かせ、また江戸時代の尾張の姿を如実に伝えます。
本展覧会では、蓬左文庫のみに伝わるこの『張州雑志』を一堂に公開し、本書に描かれた宝物・動植物・風俗等の記録画から、色鮮やかな江戸時代の尾張の世界をお楽しみいただきます。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2021年2月6日(土)~2021年4月4日(日)
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会場 | 徳川美術館 Google Map |
住所 | 愛知県名古屋市東区徳川町1017 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 |
観覧料 | 一般 1,400円 高大生 700円 小中生 500円 (本館展示室「尾張徳川家の雛まつり」展と共通)
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TEL | 052-935-6262 |
URL | https://www.tokugawa-art-museum.jp/ |
徳川美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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