この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
博多が生んだ洋画家 児島善三郎(こじま ぜんざぶろう 1893-1962)を特集した展覧会です。
児島は、福岡市中島町(現・博多区中洲中島町)に生まれ、昭和5年に結成された独立美術協会のカリスマ的存在として活躍しました。
西洋の模倣ではない「日本的油絵」を創造するべく、日本的な感性に立脚した装飾的表現を自らの絵画の中に取り入れた児島の作風は、独立美術協会の象徴として当時の画壇にも強いインパクトを与えました。
博多の町人文化をバックボーンとしているともいえそうな、豪快な筆致と華やかな色彩からなるその作風は、時代を経た今でも全く古めかしさを感じさせず、生き生きとしたエネルギーに満ち溢れています。
本展では、福岡県立美術館の児島善三郎コレクションが一挙に展示されるとともに、赤星孝や足達襄、青柳暢夫、山田栄二など、「独立王国・福岡」を彩った作家たちの作品が紹介され、日本的フォーヴィスムと称された独立美術協会の洋画壇における意義と、豊かな表現の魅力に迫ります。
◆ 講演会(1)
コレクション展×印象派展 コラボイベント「日本近代洋画の流れ―印象派受容から独立美術協会まで」
フランスで生まれた印象派は近代日本の美術にも大きな影響を与えました。「色彩の奇跡 印象派展」と、コレクション展「児島善三郎と独立美術協会」のコラボレーションイベントとして、近代日本における印象派受容以後の洋画の流れを俯瞰的にとらえつつ、その豊かな展開をテーマとした講演です。
日時 2016年5月21日(土) 15:00~16:30
講師 高山百合(当館学芸員・本展担当)
場所 4階視聴覚室、参加無料(定員約80名)
※講演会当日は福岡ミュージアムウィーク期間中のためコレクション展が無料で観覧できます。
◆ 講演会(2)
「独立美術協会と福岡県、そして九州」
創立メンバーの児島善三郎をはじめ、独立美術協会の作家たちは進取の表現を目指し、戦前戦後の日本の近代洋画を開拓しました。それと同時に郷里の美術振興にも大きな足跡を残し、さらに地域を超えた画家仲間のネットワークが豊かな芸術文化の基盤を育てていきました。福岡県と九州の独立の作家たちのエネルギッシュな行動を追います。
日時 2016年7月9日(土) 14:00~15:30
講師 西本匡伸(当館副館長)
場所 4階視聴覚室、参加無料(定員約80名)
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2016年5月14日(土)~2016年9月1日(木)
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会場 | 福岡県立美術館 Google Map |
展示室 | 福岡県立美術館 4階展示室 |
住所 | 福岡県福岡市中央区天神5-2-1 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日 ※ただし、祝休日の場合はその翌平日 |
観覧料 | 一般 210円(160円) 高大生 140円(100円) 小中生 60円(50円)
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TEL | 092-715-3551 |
URL | http://fukuoka-kenbi.jp/ |
福岡県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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