この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
茨城県陶芸美術館は,重要無形文化財「練上手」保持者の松井康成(1927-2003)と「鉄釉陶器」保持者の原清(1936- )の作品を多数収蔵しています。本展では、二人の作家の表現の深まりやひろがりにふれながら、それぞれが到達した美の形について掘り下げていきます。
松井康成は、1960年代終わりに初期の練上を発表して以来、器胎表面に生じる亀裂を生かした「嘯裂(しょうれつ)」や「象裂(しょうれつ)」から、表面を研磨することで練上の文様を鮮やかに浮かび上がらせた「玻璃光(はりこう)」など、練上を中心に独自の表現を展開していきました。数ある作品の中でも作者が「美須麻流之珠(みすまるのたま)」と表現したような「珠」に対する思いにも焦点を当てて紹介します。
一方、原清は、重ね掛けした黒釉と褐色釉とをおおらかなフォームにあしらった「鉄釉陶器」を中心に、美しく青みがかった釉調が特色の「鈞窯(きんよう)」や、翡翠に似た発色をする「翠釉(みどりゆう)」など幅広い制作を展開しています。また、代名詞と言える馬文の大壺や大鉢などのほか、風に揺らぐ草花など自然を題材としたものも多く、彼の自然への愛着を感じさせます。
二人の人間国宝の技法や作風の展開など、様々な観点から着目し、彼らの作品の魅力を紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2020年10月31日(土)~2021年3月21日(日)
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会場 | 茨城県陶芸美術館 Google Map |
展示室 | 茨城県陶芸美術館 地階企画展示室 |
住所 | 茨城県笠間市笠間2345 |
時間 |
9:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 11月4日(水)、11月24日(火)、1月12日(火) 年末年始 12月28(月)~1月1日(金) ※ただし11月2日、11月23日、2021年1月11日は開館 |
観覧料 | 一般 520円(420円) 満70歳以上 260円(210円) 高大生 370円(320円) 小中生 210円(160円)
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TEL | 0296-70-0011 |
URL | https://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/ |
茨城県陶芸美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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