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日本と海外の相互影響の記録
双方の文化が与えた美術的影響を、作品を並べて解説している展示は面白い試みでした。芸術ビギナーである身でも、どこかで見たことのある絵画がいくつも展示してあったので満足でした。
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19世紀後半から20世紀初頭にかけて、日本の浮世絵や工芸品は欧米の芸術に大きな刺激を与え、クロード・モネ(1840-1926)やフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)など近代を代表する芸術家たちの重要なインスピレーション源となりました。
フランスを中心として巻き起こったこの“ジャポニスム”は、欧米のデザインや、伝統を重んじるアカデミックな芸術界にまで広範な影響を及ぼします。
時を同じくして、開国を機に欧化政策を進める日本では、黒田清輝(1866-1924)をはじめとする多くの学生たちがフランスへ留学し、彼らが現地で学んだ美術はその後の近代日本美術の礎となっていったのです。また、萬鉄五郎(1885-1927)や岸田劉生(1891-1929)といった大正期の個性的な画家たちの中には、ヨーロッパ留学が叶わないながらも、雑誌や画集を通してフランス美術に対する憧れと情熱をふくらませていった若者が大勢いました。
文芸雑誌『白樺』などによって拍車がかかるゴッホの神格化、帰朝者の前衛的な作品による衝撃など、まだ見ぬ異国への憧憬は芸術家たちの想像力をますますかき立てていったのです。
近代化の進む激動の時代、日本とフランスという2つの国は、それぞれに新しい美の基準や感性を模索する上で、互いに必要不可欠な存在であったといえます。
本展覧会は、大量のモノや情報、そして人の往来が可能となった時代に、長い歴史の中で培われてきた双方の芸術が織りなした「美の往還」を検証する試みです。
また、異文化に対する憧れや好奇心によって生み出された幻想や、ある種のズレにも着目し、国際的に活躍する現代アーティストの作品を通して、異文化理解の本質や魅力にも迫ります。
会期 |
2020年11月14日(土)~2021年4月4日(日)
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会場 | ポーラ美術館 Google Map |
住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285 |
時間 |
9:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
会期中無休 |
観覧料 | 大人 1,800円(1,500円) 65歳以上 1,600円(1,500円) 大学・高校生 1,300円(1,100円) 中学・小学生 無料
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TEL | 0460-84-2111 |
URL | https://www.polamuseum.or.jp/exhibition/20201114s01/ |
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双方の文化が与えた美術的影響を、作品を並べて解説している展示は面白い試みでした。芸術ビギナーである身でも、どこかで見たことのある絵画がいくつも展示してあったので満足でした。
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日本とフランス。作者が違うとこうも違うのかとても面白い展示でした。どちらもの作者の他の作品ももっと知りたくなりました。
GOTOで予定してた旅行はキャンセルし、日帰りで慌ただしくなってしまうかと懸念していましたが、とてもゆったり、のんびり鑑賞できました。
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