この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
昨年、本間美術館は、日本近代美術の蒐集家であるI氏よりコレクション181点の寄贈を受けました。I氏は幼少の頃より美しいものに憧れをもち、30才から蒐集を始めます。以来60余年をかけて奥様と共に、油絵・水彩・デッサン・版画・彫刻・工芸からなるコレクションを形成しました。
蒐集には『気まぐれ美術館』で知られる洲之内徹の影響を受けたそうです。コレクションは自宅の生活空間に飾り親しまれており、I氏は「作品が自分を育ててくれた」と語ります。
本展は、I氏から寄贈のあったコレクションを初公開する特別展の第二弾です。第一弾では、中村彝、里見勝蔵、林武、宮本三郎、松本竣介など、大正から昭和に活躍した洋画家の作品を紹介しました。第二弾では彫刻と版画に焦点を当て、近代を代表する彫刻家である舟越保武と佐藤忠良のブロンズ像や銅版画を中心に、木内克や柳原義達、朝倉響子などの作品を紹介します。
※特別出品として、I氏コレクション以外の館蔵の彫刻作品も展示します。
◆出品作家(五十音順/○は特別出品)
朝倉響子、岩野勇三、エミリオ・グレコ、遠藤幹雄、香月泰男、木内 克、桜井祐一、佐藤忠良、ジョルジュ・ルオー、○柴田善二、舟越保武、○本間紀男、増山俊春、柳原義達、○山本正道
◆同時公開「山形の孤高の画家・布施哲太郎と魔子夫妻の芸術」
I 氏のコレクションには、山形市出身の画家・布施哲太郎と、仙台市出身で妻であり画家の布施魔子の作品があります。布施哲太郎は、自ら作品を発表することは一度もなく、身近な風景を 100 歳まで描き続けました。そのひたむきな人間性と崇高な芸術性は、I 氏をはじめ、画壇や文学界において敬愛されています。妻の布施魔子もまた、哲太郎の側で作品を描き、独立展や女流展になどに出品し、現在も山形市を中心に画家として活躍しています。展覧会では、会場に特設コーナーを設け、二人の芸術をご紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2020年11月13日(金)~2020年12月21日(月) |
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会場 |
本間美術館
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住所 | 山形県酒田市御成町7-7 |
時間 |
9:00~16:30
(最終入場時間 16:00)
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休館日 | 11月は無休、12月は火・水曜日を休館 |
観覧料 | 一般 1,000円(900円) 高・大学生 450円(400円) 中学生以下 無料
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TEL | 0234-24-4311 |
URL | http://www.homma-museum.or.jp/ |
本間美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

舟越保武 「婦人像」

佐藤忠良 「粧い」

佐藤忠良 版画集「10人の女たち」より カンカン帽

舟越保武 「キリスト」

朝倉響子 「婦人像」

布施哲太郎 「歌人茂吉生國」

布施魔子 「回る回る傘」

木内克 版画集「四季平安万事如意」より 歓喜

木内克 「裸婦」