この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
佐倉市主催の平成28年度あやめサミット連絡協議会関係首長会議の開催にあわせて、国立歴史民俗博物館においても関連展示が開催されます。
杜若(かきつばた)は美術工芸品のデザインとして多彩に用いられ、端午の節句のように菖蒲と関わる年中行事もよく知られています。鑑賞用としても愛されており、とくに花菖蒲は江戸から明治にかけて数多くの品種がつくり出されて花菖蒲園も誕生しています。
本展では館蔵品を中心とする杜若・菖蒲・花菖蒲関係の資料を、意匠・園芸・名所といった視点のテーマに分けて展示します。
◆杜若の意匠
「意匠化の中で」のコーナーにて、江戸時代の小袖を中心に杜若の意匠が紹介されます。杜若と組み合わせられるモティーフには、意味が隠されていることが少なくありません。その多くは、『伊勢物語』の八橋を寓意しています。組み合わせてあるモティーフの謎解きをすることにより、江戸時代の人々が、まるで連想ゲームをするかのように意匠を楽しんでいた様子が分かります。
◆人気くらべ
江戸園芸三花(朝顔・花菖蒲・菊)の一つに数えられる花菖蒲は、品種改良が盛んに行われ、数多くの品種がつくり出されたことが「品種の改良」のコーナーで展示されます。品種の豊富さという点では、花菖蒲がもっとも人気が高かったと考えられがちです。ところが、「切り花として」のコーナーで示されますが、切り花としては、杜若の方が人気があったようです。一年を通じて花を楽しめるようにしたことが、切り花として杜若が重宝された理由であったと考えられます。江戸時代の人々は、それぞれの花の魅力を最大限に引き出す工夫をしていたと言えましょう。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2016年5月17日(火)~2016年6月19日(日)
|
---|---|
会場 | 国立歴史民俗博物館 Google Map |
展示室 | 国立歴史民俗博物館 第3展示室副室 |
住所 | 千葉県佐倉市城内町117 |
時間 |
9:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
月曜日 ※休日の場合は翌日を休館日とします |
観覧料 | 一般 420円(350円) 高校生・大学生 250円(200円) 中学生以下無料
|
TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | http://www.rekihaku.ac.jp |
国立歴史民俗博物館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
千葉県で開催中の展覧会