この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
和歌山県立近代美術館では和歌山県ゆかりの人物を軸に、大正時代に活躍した作家やグループに関わる展覧会を継続して開催してきました。それらの展覧会を通して作品や資料の収集が進み、大正時代とその前後にわたる時期の充実したコレクションが形成されつつあります。
この展覧会では、そのコレクションの中から洋画と版画を中心とした作品を、同時期の社会と人に関わるテーマを通して紹介いたします。
大正は、1912年7月から 1926年12月までの14年あまり、大正天皇が在位していた期間の元号です。過去のある連続した時間のまとまりを、文明や社会、政治体制など、特定の観点によって区切ったものが時代ですが、一世一元の制が定着した近代以降の日本においては、元号がそのまま時代区分として機能してきました。
元号が改まったからといって、ある日を境に人や社会が激変する訳でないことは、私たちが身をもって体験したばかりです。しかし、大正時代を中心にその前後を見渡してみれば、大逆事件、第一次世界大戦、本格的な政党内閣の成立、関東大震災、普通選挙法と治安維持法の公布、満州事変など、国際的にも国内的にも、見方によっては時代の転換点と言えるような出来事が続きました。
美術作品が人間の作り出すものである以上、ある時に起こった大きな出来事や、社会的、文化的な流行などが、その表現やテーマに影響を与えることはしばしばあります。もちろん作品の特徴を時代と結びつけるのは一面的な見方ではありますが、作り手の意図する/しないに関わらず、作品からは当時の人や社会のあり方、またそれらが変化する様子を読み取ることもできるでしょう。
元号が改められた本年、美術作品を通しておよそ 100年前を振り返ることで、近代から現代に至る時代のつながりと変化を、改めて見つめ直したいと思います。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2019年9月18日(水)~2019年10月20日(日)
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会場 | 和歌山県立近代美術館 Google Map |
住所 | 和歌山県和歌山市吹上1-4-14 |
時間 | 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 9月24日(火)、10月15日(火) ※ただし9月23日、10月14日は開館 |
観覧料 | 一般 510円(410円) 大学生 300円(250円) ※消費税率変更に伴い10月1日より 一般 520円(410円) 大学生 300円(260円)
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TEL | 073-436-8690 |
URL | https://www.momaw.jp/ |
和歌山県立近代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
講演会・イベント情報EVENT INFORMATION
◆ フロアレクチャー(学芸員による展示解説)
【日時】9月22日(日)、10月6日(日)
14時から 展示室にて(要観覧券)
◆ こども美術館部 「かわるがわるかわるとわかる」 (隔月開催の小学生を対象とした鑑賞会)
【日時】10月5日(土) 11時から12時
展示室にて(小学生は無料、同伴の保護者は要観覧券)
※2日前までに電話(073-436-8690)か
メール(bijutsukanbu@gmail.com) で要申込み
◆ だれでも美術館部
(みんなでお話しをしながら作品を楽しむ鑑賞会)
【日時】10月5日(土)
14時から 展示室にて(要観覧券)
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