この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
絵画作品を目の前にしてはっとする、心揺さぶられるとき、何かが心と響き合う。
それは画家も同じ。対象に向き合い心揺さぶられ描き始める。対象を見つめれば見つめるほど新たな発見があり、驚きと喜びとともに筆を進める。1枚の作品を描くのに最低でも2-3か月という長い年月をかけて向き合う写実絵画。画家の長い思索と制作の過程を経て完成した作品を前に、鑑賞者は何を感じるのでしょうか。新たな感動の体験をしてみませんか。本展に並ぶのは日本で活躍する30代から80代までの写実作家27人の作品70点です。
展示作品を作家年代別にご紹介
◆70代以上の作家たち
戦後、抽象絵画全盛時代にあっても写実絵画を描き続け、その後に続く世代の大きな指針となった作家たち。80歳の中山忠彦を筆頭に、野田弘志、森本草介は1歳ずつ違い、画風もそれぞれ大きく異なる。羽田裕は、芸大助手時代にローマの修復研究所に学んだ経験から、独特の写実でヨーロッパの風景を描く。
◆60代の作家たち
第二世代として、まだ写実絵画を描く人が少なかった時代に、ヨーロッパで長く学んだ青木敏郎。モノ派から写実画家に転じ、常に画風の変革を続ける五味文彦。テンペラ技法を使い、広島市大で教鞭を執る大矢英雄らがいる。
◆50代の作家たち
まだ、写実絵画がそれほど盛んではなかった学生時代から、伸び伸びと作品制作に挑んでいた画家が多い。ヨーロッパでフェルメールの模写を続けた生島浩をはじめ、ニューヨークの画廊で認められエジンバラに移住した原雅幸、武蔵野美術大学に学んだ島村信之、小尾修、芸大出身の大畑稔浩、藤原秀一など、それぞれの道をじっくりと歩んでいる。
◆40代の作家たち
アニメに親しんだ世代であり、一方でスペイン留学を経てそれらを作品に生かす石黒賢一郎。宮城教育大で教鞭を執り、自然と対峙した作品を描く安彦文平。対象を深く見つめ発見の喜びをキャンバスに描くという塩谷亮ら。
◆30代の作家たち
既に学生時代から写実ブームの兆しがあり、常にその中で競争を強いられてきた世代。学生時代から頭角を現していた山本大貴、広島市大から、野田の主宰する存在の美学に入った廣戸絵美、ドレスデン国費留学を経て古典技法をアレンジする渡抜亮、そぎ落とされた先に物質の存在を露呈させる藤田貴也。ホキ美術館大賞への応募も多い世代で、今後の発展が大いに期待されている。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2016年5月19日(木)~2016年11月13日(日) |
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会場 | ホキ美術館 Google Map |
住所 | 千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15 |
時間 |
10:00~17:30
(最終入場時間 17:00)
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休館日 |
火曜日 ※8月16日(火)は開館。8月24日(水)休館 |
観覧料 | 一般 1,830円(1,620円) 65歳以上・高校生・大学生 1,320円(1,320円) 中学生 910円(910円) 小学生以下 (※2) 760円(760円※3)
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TEL | 043-205-1500 |
URL | https://www.hoki-museum.jp/ |
ホキ美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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