この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
徳川美術館に今日収蔵されている陶磁器はもともと、近世大名家で御三家の一であった尾張徳川家に、江戸時代・およそ260年もの間、脈々と受け継がれてきた大名道具です。
その基礎となっている尾張徳川家初代義直が父・徳川家康より譲られた道具には、室町将軍家伝来の品(「東山御物【ひがしやまごもつ】」)や、織田信長・豊臣秀吉ら天下人が所持した、また武野紹鷗(たけのじょうおう)・千利休(せんのりきゅう)ら茶人が所持したと伝えられる品など、「尾張様所持」と世上に知れ渡っていた数々の道具が含まれていました。
それらに加えて多種多様な会席の道具や文房具・御庭焼(おにわやき)などが加わって、近代以降もほとんど散逸させることなく、今日、国内有数と目される大名家伝来の一大陶磁器コレクションを形成しています。
本展覧会は、尾張徳川家伝来の蔵帳(くらちょう)類に記載された御道具仕分(しわけ)に従って、「表道具(おもてどうぐ)」(公式道具)と「奥道具(おくどうぐ)」(当主の私的道具)とに道具を分け、どのような陶磁器が将軍御成(おなり)のような公式行事の場に相応しいと選ばれていたのか、または当主の私的な御側御道具(おそばおどうぐ)に選ばれていたのか、といった、今日の視点とは異なる近世大名家の道具の享受のあり方と価値観を、陶磁史・文化史の側面からも読み解きながら、およそ170件の作品で紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2019年9月15日(日)~2019年11月10日(日)
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会場 | 徳川美術館 Google Map |
住所 | 愛知県名古屋市東区徳川町1017 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 9月17日・9月24日・10月15日・11月5日 ※ただし9月16日・9月23日・10月14日・11月4日は開館 |
観覧料 | 一般 1,400円 高大生 700円 小中生 500円
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TEL | 052-935-6262 |
URL | https://www.tokugawa-art-museum.jp/ |
徳川美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
講演会・イベント情報EVENT INFORMATION
◆ 記念講演会「名物が意味するもの―尾張家伝来の茶道具にふれて―」
東京藝術大学名誉教授 竹内順一 氏
2019年9月15日(日)
午後1時30分~3時(午後1時開場)
※入館者聴講自由(入館料別途要)定員150名
◆ 土曜講座「尾張徳川家伝来の青磁―中近世「唐物」の視点から―」
徳川美術館学芸部マネージャー 長久智子
2019年10月5日(土)
午後1時30分~3時(午後1時開場)
※受講料600円(入館料別途要)
◆ ギャラリー・トーク
2019年10月12日(土)・10月24日(木)
2019年11月9日(土) 各午後1時~
※入館者参加自由(入館料別途要)
◆ 連携展特別企画
「河井寛次郎の青年期を振り返って・京都市陶磁器試験場における研究活動」
愛知県陶磁美術館 学芸課長 佐藤一信氏
2019年10月3日(木)
午後1時30分~3時(午後1時開場)
※入館者参加自由(入館料別途要)
連携展「京都国立近代美術館所蔵 川勝コレクション 鍾渓窯 陶工・河井寬次郎」展(愛知県陶磁美術館)の情報はこちらをご覧ください。
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