この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
1910年(明治43)年、荻原守衛(碌山)が亡くなる直前に完成させた《女》は、明治以降の彫刻では第1号となる重要文化財指定を受け、今日においても日本近代彫刻の傑作として評価されています。
腕を後ろ手に組みながら上体は天空に向うポーズの表現は、相克を象徴するかのように浪漫性に溢れ、膝から頭頂部へ繋がる螺旋状の上昇感は、荻原が求めていた彫刻の生命を余すことなく伝えています。
《女》には、荻原が思いを寄せた女性、新宿中村屋の女主人、相馬黒光(本名:良)の面影が心象のモデルとなって表れています。苦難の姿とその先にある穏やかな表情は、悲恋の絶望と苦しみを克服し、美の境地へと昇華した荻原自身の心の姿でもあります。
本展では、黒光への想いが制作背景にある《文覚》、《デスペア》の二作品にも触れ、傑作《女》に見る荻原の精神的な深さと芸術の高さ、またそれらの時代における新しさについて迫ります。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2019年4月20日(土)~2019年9月29日(日) |
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会場 | 碌山美術館 Google Map |
住所 | 長野県安曇野市穂高5095-1 |
時間 |
9:00~17:10
(最終入場時間 16:40)
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休館日 |
会期中無休 |
観覧料 | 大人 700円(600円) 高校生 300円(250円) 小中学生 150円(100円) ※( )内団体20名以上
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TEL | 0263-82-2094 |
URL | http://rokuzan.jp/ |
碌山美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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