この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
「ミュシャ・スタイル」と呼ばれる独特の作風で19世紀末パリの寵児となったアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、アール・ヌーヴォーの旗手として、その名を美術史に残しています。美しい色彩と流れる曲線の華麗な女性像や花の装飾に、スラヴ民族芸術や日本美術などの要素を取り入れた作品は、誰もが一度は目にしたことがあるほど不動の人気を誇ります。
本格的なミュシャ展の本県開催は25年ぶり。1991年、旧県立美術博物館で開催された展覧会では年間最多入場者数を記録し、“再来”を望む多くの声に応え実現しました。代表作から初公開の資料まで約250点を、長崎オリジナルの新たな構成で披露します。中でも、大女優サラ・ベルナールの依頼でデザインした「蛇のブレスレットと指輪」や、横4メートルを超す油彩の大作「ハーモニー」とその習作の特別展示は、本展のハイライトです。
サクセスストーリーが実現したパリ、米国、祖国チェコと拠点を移しながら、独自の造形表現、人生哲学を追求したミュシャ。波乱に満ちた生涯と芸術を顧みます。
◆ 出世作とサクセス・ストーリー
ミュシャが彗星のごとく登場し、時代の寵児となったきっかけは、大女優サラ・ベルナール主演の演劇「ジスモンダ」のポスターです。貼り出されるやいなやパリでセンセーションを巻き起こしたこのポスターには「1894年のクリスマス、印刷所に急なポスター制作の依頼が舞い込んだが、あいにく印刷所のデザイナーは休暇中で、たまたまミュシャに仕事が任された…」という誕生秘話が伝えられています。
◆ 大女優の豪奢な特注品「蛇のブレスレットと指輪」
「ジスモンダ」の成功で、ミュシャは女優サラ・ベルナールと専属契約を結び、6年間にわたり彼女のポスター、舞台衣装、装身具を手掛けました。「メディア」もその一つ。ポスターを気に入ったサラが、当時最高の宝飾家ジョルジュ・フーケに制作させた「蛇のブレスレットと指輪」を今回、特別展示します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2016年4月2日(土)~2016年5月29日(日) |
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会場 | 長崎県美術館 Google Map |
住所 | 長崎県長崎市出島町2-1 |
時間 |
10:00~18:00
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休館日 |
月曜日 4月11日(月)、5月9日(月)、5月23日(月) |
観覧料 | 一般 1,200(1,000)円 高校・大学・70歳以上 900(700)円 小学・中学 700(500)円 小学生未満 無料
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TEL | 095-833-2110 |
URL | http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/429 |
長崎県美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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