この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

妖怪は、古代から科学では説明できない現象を引き起こし、人々に恐れられてきた存在です。不可思議な現象だけでなく異形の存在もまた、妖怪になぞらえて伝えられています。

長らく人智を超えた存在として認識されてきた妖怪ですが、江戸時代以降は、鳥山石燕（とりやませきえん）による『画図百鬼夜行』に代表される出版物を通して、時にユーモラスな存在として人々に親しまれてきました。

一方で、近代を迎え科学技術が発達すると、妖怪のような目に見えない存在よりも、人間そのものによって生みだされる欲望や恐怖が浮き彫りになっていきます。

明治時代には、日清戦争・日露戦争という二度の対外戦争によって、人間による所業の恐ろしさが強調されていきました。

本展では、近世から近代にかけて人々が抱いた恐怖や畏怖の対象が、妖怪から人間――ファンタジー＜異界＞からリアル＜現実＞になっていく様子を、「妖怪」と「ヒト」の境界線に注目し、市民ミュージアムの多様な収蔵品約100点から辿ります。

◆見どころ
① 鳥山石燕『画図百鬼夜行』をはじめとする、市民ミュージアムの妖怪関連資料を一堂に展示！
② 戦争錦絵を中心に、日清・日露戦争関連作品を展示！
③ 怪談作家・木原浩勝（きはらひろかつ）氏所蔵の妖怪『件（くだん）』のミイラを特別出品！

開催概要EVENT DETAILS

会期	2019年7月6日(土)～2019年9月23日(月・祝) ※川崎市市民ミュージアムは、台風19号の被害により、当面の間、休館
会場	川崎市市民ミュージアム Google Map
住所	神奈川県川崎市中原区等々力1-2 (等々力緑地内) [公式アクセスMAP]
時間	9:30～17:00 （最終入場時間 16:30） ※夏休み期間の土曜日 （7月20日、27日、8月3日、10日、17日） は、19:00まで開館延長（最終入場時間 18:30）
休館日	月曜日　 7月16日（火）、8月13日（火）、9月17日（火） ※ただし7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館
観覧料	一般 200円（160円） 学生・65歳以上 150円（120円） 中学生以下 無料 ※内は20名以上の団体料金 ※障害者手帳等をお持ちの方およびその介護者は無料
TEL	044-754-4500
URL	https://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/16862/