この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
新進作家、久門剛史(ひさかどつよし 1981年京都府生まれ)による国内初の大規模な個展を開催します。
久門は、日常的な現象や特定の場所がもつ記憶、歴史を採取し、それらを音や光、立体などの断片をもちいて観る者の身体感覚を静かに、強く揺さぶる空間を創り出します。
私たちの知覚を研ぎ澄ますように促し、モノに潜在する「永遠性」と「唯一性」についてメタフォリカルに問いかける作品は、国内外で高く評価されています。
本展で久門は、豊田市美術館の4つの展示室からなる延べ約1,000㎡の個性的な空間を使い、それぞれの場に呼応する新作インスタレーションを展開します。
展覧会タイトルは「らせんの練習」。真上から見て円であると認識していたものが、視点を変えて彫刻的に見たとき、はじめて螺旋だと気づく。そうした観る人それぞれの時間と空間の発見や新しい知覚の拡張につながる体験を、まさに螺旋の構造をなぞるように展示室が配置されている豊田市美術館の建築空間の中で実感できる、豊かな展観を目指します。
社会が混沌としている状況の中でも、物事を美しいと思える態度を揺るぎなく示し続けてきた久門剛史の芸術世界を、是非ご覧ください。
◆ 久門剛史(Tsuyoshi Hisakado)
1981年京都府生まれ。2007年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。近年の主な展覧会に「あいちトリエンナーレ2016」(豊橋会場、愛知、2016年)、「東アジア文化都市2017京都 アジア回廊 現代美術展」(元離宮二条城会場、京都、2017年)があるほか、「MAMプロジェクト025」(森美術館、東京、2018年)と第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展「May You Live in Interesting Times」(2019年)ではアピチャッポン・ウィーラセタクンとの共作を展示した。2016年には、世界各国で上演されたチェルフィッチュ『部屋に流れる時間の旅』の舞台美術を担当。KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2019(ロームシアター京都、2019年)にて初の劇場作品を発表。
主な受賞に「日産アートアワード2015」オーディエンス賞、「平成27年度京都市芸術文化特別奨励者」、「VOCA展2016」VOCA賞、「平成28年度京都市芸術新人賞」、「メルセデス・ベンツ アート・スコープ2018-2020」。
http://tsuyoshihisakado.com
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2020年3月20日(金・祝)〜2020年9月22日(火・祝)
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会場 |
豊田市美術館
![]() |
住所 | 愛知県豊田市小坂本町8-5-1 |
時間 | 10:00〜17:30 (最終入場時間 17:00) |
休館日 |
月曜日 ※2020年6月22日(月)~7月17日(金)は展示替えのため全館休館 |
観覧料 | 一般 1,000円(800円) 高校・大学生 800円(600円) 中学生以下 無料
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TEL | 0565-34-6610 |
URL | https://www.museum.toyota.aichi.jp/ |
豊田市美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

久門剛史 劇場作品『らせんの練習』2019年 ロームシアター京都 撮影:来田猛 Courtesy of Kyoto Experiment

久門剛史 《風》 2017年 “アジア回廊現代美術展”二条城での展示(京都) 撮影:来田猛

久門剛史 劇場作品『らせんの練習』2019年 ロームシアター京都 撮影:来田猛 Courtesy of Kyoto Experiment

久門剛史 《Pause》 2016年 “あいちトリエンナーレ 2016”での展示 撮影:怡土鉄夫

久門剛史 《after that.》 2013年 撮影:Tsuyoshi Hisakado

久門剛史 《らせんの練習》 2013年 撮影:Tsuyoshi Hisakado

久門剛史《Force》2020年 撮影:来田猛

久門剛史《crossfades #4》(部分)2020年 撮影:来田猛

久門剛史《after that.》2013/2020年 撮影:来田猛