この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
宇佐美圭司(1940-2012)は、現代美術を扱うパイオニア的な場であった南画廊で1963(昭和38)年、彗星のごとくデビューして以来、日本を代表する画家として活躍を続けてきました。その制作は、今日の美術の問題を絵画によって明示し、それに回答を試みるものでした。
大阪府吹田市に生まれた宇佐美は、少年時代を和歌山で過ごします。画家を志して独学で制作を始め、南画廊での初個展で注目を集めて以後、個展を中心に作品発表を続けました。
画面の抽象化を徹底的に押し進めた《還元》シリーズの後、徐々に画面に現れた人間の身体の形は、1965(昭和40)年の『ライフ』誌に掲載されたワッツ暴動の写真から抜き出された4つの人型に集約され、以後の作品の基本的な主題となっていきます。1972(昭和47)年の「第36回ヴェネツィア・ビエンナーレ」では日本代表に選ばれるなど、その作品は高く評価され、また多摩美術大学、武蔵野美術大学、京都市立芸術大学で教鞭を執り、後進の育成にも当たっています。
著述も活発に行い、1980(昭和55)年の『絵画論』など美術についての論考も多く発表し、ルネサンス以来の知性の業としての美術を追求し続けました。
この展覧会は、宇佐美が2012(平成24)年に没してから、関西圏ではその画業を見直す初の機会となります。画家を志した時期の水彩から遺作となった作品まで、約60点でその歩みを振り返ります。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2016年3月1日(火)~2016年4月17日(日) |
|---|---|
| 会場 |
和歌山県立近代美術館
|
| 展示室 | 和歌山県立近代美術館 2階展示室 |
| 住所 | 和歌山県和歌山市吹上1-4-14 |
| 時間 | 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30) |
| 休館日 |
月曜日 ただし月曜日が祝休日の場合は翌平日休館 |
| 観覧料 | 一般 510円(410円) 大学生 300円(250円)
|
| TEL | 073-436-8690 |
| URL | https://www.momaw.jp/ |
和歌山県立近代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
宇佐美圭司《遺作・制動(ブレーキ)・大洪水》2012年/油彩、キャンバス/291.0×291.0cm
宇佐美圭司《還元 No. 6》1963年/油彩、キャンバス/135.0×184.8cm
宇佐美圭司《水族館の中の水族館 No.2》1967年/油彩、キャンバス/185.0×270.0cm
宇佐美圭司《Wave Ring》1980年/油彩、キャンバス/194.8×270.0cm
宇佐美圭司《Elevation(高翔)・グリーン》1997年/油彩、キャンバス/259.1×193.9cm
宇佐美圭司《山々は難破した船に似て No.2》2001年/油彩、キャンバス/290.9×436.4cm
宇佐美圭司《路上の英雄 No.2》1966年/油彩、キャンバス/185.0×270.0cm
宇佐美圭司《アテネの学堂・学童、さざめき》2003年/油彩、キャンバス/291.0×291.0cm